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ハイクラス転職者ほど陥りやすい!外資系企業でのタブー行動9つ

外資系企業は主に日本人が運営している日本の法人とはいえ、本国文化の影響や、グローバル展開していることで日系企業とは異なる文化や考え方を持っています。そのため、日本の会社では当たり前のことであっても、外資系企業ではタブーとされることがあります。

外資系企業への転職をする方は必ず押さえておきたいポイントを解説します。

1.コミュニケーション能力の欠如:
外資系企業では、英語や他の言語を流暢に話すことが求められる場合があります。また、良好なコミュニケーション能力が必要な場合もあります。コミュニケーション能力が低い人は、他のチームメンバーや上司とのコミュニケーションに支障をきたし、嫌われることがあります。

日系企業でもコミュニケーション能力は求められますが、外資系では「行間を読む」前提のコミュニケーションは通用しません。異文化が混ざっていることを理解し、誰にでも正確に伝わるコミュニケーションを心がけましょう。

2.チームワークの欠如:
外資系企業では、チームワークが非常に重要です。チームメンバーと協力してプロジェクトを遂行することが求められます。しかし、チームワークの欠如や、自分勝手な行動をする人は嫌われる傾向があります。

こちらも日系企業でも当たり前のように求められますが、大きな違いは「個人個人の責任範囲」をきちんと理解し、尊重した上でのチームワークが求められることです。外資系企業では個人個人の責任範囲が明確に決まっており、それぞれの責任を果たしたかどうか、つまりその責任範囲の中で成果を出したかどうかがその人の評価になります。
従って、チームワークとはいえ、個々の主張は当然強くなり、「なあなあ」の馴れ合いは許されません。

3.異文化への理解不足:
外資系企業では、様々な文化的背景を持つ人々が働いています。異文化への理解不足や、それに対する配慮が足りない人は、周囲と衝突することがあり、嫌われる原因となることがあります。
日本にある外資系企業の従業員はそのほとんどが日本人であることが多いですが、文化的には本国やグローバルの影響を強く受けています。そのため、日本的な感覚で「均一性」を前提とした考え方は嫌われることが多くなります。

4.リーダーシップ能力の不足:
外資系企業は年功序列ではないため、上司よりも部下の年次が高いことはざらにあります。実力を認められて部下のマネジメントを任せられるため、リーダーシップ能力が不足していると判断されると降格になることもあります。
また、外資系企業では上司の決定は絶対です。もちろん反対意見や建設的な提案は尊重されますが、上司は決定をすること自体に責任を負っているため、一度決定されれば、それに従わないということは許されません。もしその決定が間違っていると思う場合は、きちんと意見・議論をして決定を覆す必要があります。

5.業務に対する取り組みの甘さ:
外資系企業では、高い生産性が求められます。業務に対する取り組みが甘く、遅延が生じたり、期限に間に合わない場合、それを担当している(=責任を持っている)個人に評価が下がります。
個々の責任範囲が明確に決まっている外資系企業の場合、何かエラーやミスが起きた時、その業務を担当している個人の責任になります。責任を果たせない場合、不適格とみなされ降格などの対象になり得ます。

6.ネガティブな態度:
業務に対する取り組みが負の態度に表れる場合もあります。こういったネガティブな態度を持つ人は、周囲のモチベーションを下げ、嫌われることがあります。
個々が責任を果たしつつチームで成果を出すことが前提になっているため、誰かがネガティブな態度を取ると、他の人の足を引っ張っているとみなされます。
自分のネガティブな態度が周囲に与える悪影響や、チームとしての成果達成の障害になることを理解し、個人の感情をコントロールすることができない人はプロフェッショナルではないと見なされることになります。

7.責任逃れ:
外資系企業では、役職がない平社員で会っても明確な責任範囲が決められており、その責任を果たすことが求められます。「責任は取りたくない」という態度は「その業務はしたくない」という態度と同じと見なされますので、当然評価は下がります。

8.常に自分の意見を押し通すこと:
外資系企業では、多様な意見を尊重し、ディスカッションを重視することが求められます。しかし、自分の意見を押し通すことが多く、議論に対してオープンマインドでない人は、周囲から嫌われる原因となることがあります。

9.他人の仕事を勝手に手伝うこと:
外資系企業では、個人の責任範囲が明確に決まっている分、他人の責任範囲での決定に口出しをしたり、勝手に手伝ったりすることは嫌われます。
日本の会社では「チームメンバーの業務が遅れている場合は、手の空いてある人がカバーするのは当たり前」とされていますが、外資系企業では本人や上司から頼まれない限りやらない方が無難です。
「自分の責任範囲において仕事をどう進めるか」ということはそこに責任を持っている人が決めるべきこととされています。この中には「遅れた仕事をどう取り返すか」ということも含まれているため、勝手に他人が口を出したり、手を出したりすると、「自分の仕事を奪われた・邪魔された」と見なされることが多々あります。

以上のように、日本の企業では普通のことでも、外資系では嫌われてしまう、評価が下がってしまうということが多々あります。
もちろん日本人同士なので慣れるまでは許されることが多いですが、ベテランになればなるほど過去の経験に基づく考え方を変えにくいものです。特に、ハイクラス転職に多い30代半ば〜40代の方は、転職前にこれらのタブーを頭の片隅に置いておくことをおすすめします。

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