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「管理職になりたくない」という人に決定的に欠けている視点3つ

はじめに

私は外資系企業で人事の責任者をしています。小さな会社なので、責任者ですが、毎月30〜40人というペースの選考の作業も全て自分で行います。

また人事として社員の評価や昇進・昇格(たまに降格も)の決定も行っています。様々な人のキャリアパスを見ていると、一定の割合で「管理職にはなりたくない」という人を見ます。

結論から言いますが、こういった人達は「管理職になる」ということの本質を理解していないことが多く、そのままの状態では「管理職になりたくない」という本人の希望通り、会社としても管理職にはしたくない人であることが多々あります。

この記事では、そんな人達に共通して欠けている決定的な視点を3つ紹介します。

管理職を避ける人に欠けている視点

1.管理職になるということは「作業員からの脱却である」

多くの人は管理職になると、業務量が増え、その割には給料が増えないので割に合わないと考えているようです。

確かに管理職になりたての時には、今までついていた残業代の分をカバーするほどの固定給にはならないことや、金額は増えたが、仕事はもっと増えた、といいような状況になることは多いです。

しかし、残業代をもらっているということは、会社はあなたを作業員として見ているということです。自分の時間を作業に充ててお金をもらっている場合、全員に等しく与えられている時間を増やすことができないため、必ずすぐに天井がきますし、その天井は意外と低いところにあります。

一方で、管理職になるということは、会社はあなたの成果、すなわち生み出した価値や責任の重さなどに対して支払いをしています。

管理職になりたての頃は、作業員であった頃の感覚が抜けていないため、効率も上がらず、成果も出しにくいので、割に合わない仕事に見えてしまいます。

しかし長い目で見れば作業員のまま定年を迎える場合と、途中で管理職になるのとでは、収入だけを見ても大きな差になります。

2.より大きなチャンスをつかむためには管理職になっていることが最低限の要件

世の中には管理職になれる人の方が、なれない人よりもずっと少ないということを考えれば、管理職になるということはその企業で価値を認められた少数派という証明になります。

転職者達の職務経歴書を見て、結構ベテランなのに管理職になっていない人を見ると、それだけで実力のほどが垣間見えるため、ほぼ採用はしません。

このように、転職をしようと思っても、非管理職のままだと、「認められた少数派」ではなく、「どこにでもいるその他大勢」として見られてしまい、次のチャンスを掴むことも難しくなります。

3.プライベートとのバランスは向上する

多くの人が管理職になると仕事に忙殺され、プライベートな時間を持てなくなると思っているようです。

実際は全くの逆で、管理職はその名の通り「管理をする職」なので、時間のコントロールも自分で行います。

日々業務の効率を上げる努力をしたり、成果を意識して仕事をすることで、同じ給料のまま業務を圧縮することが可能です。

こうして自分の業務時間をコントロールすれば、残業代をらもらっていた時代とは異なり、早く帰っても同じ収入をもらい、空いた時間を好きなことに使えるのです。

まとめ

管理職になりたくないという恐れや懸念は理解できますが、その背後にある視点を広げることで、新たな可能性を見つけることができるかもしれません。成長や自己実現のために、管理職という選択肢にも挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。

また、ここでまとめた管理職としてのメリットは外資系企業で特に顕著な特徴です。今の会社で管理職になるのが嫌でたまらない人は、外資系企業への転職も考えてみると良いかも知れませんよ。

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