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社内のプロフェッショナルを総動員して本質的な価値提供を指揮する、Finatextのプロジェクトマネージャー

こんにちは。Finatextホールディングス 広報担当、ミヤカワです。

Finatextグループのメンバーを紹介していく社員インタビュー。今回は、プロジェクトマネージャー(以下「PM」)を務める草刈修さんにお話をうかがいました!

草刈 修(くさかり おさむ) - 株式会社Finatext プロジェクトマネージャー
東京大学大学院工学系研究科を卒業後、大手金融系SIerに入社。機関投資家向けリスク管理システムの導入、エンハンスのプロジェクトに携わる。開発チーム、インフラチームなどでエンジニア経験を積んだ後、PMとしてプリセールスから獲得した案件のリード、リリース後の運用までを一貫して担当。2020年、Finatextに入社。BaaSを活用したプロジェクトのPM、新規顧客への企画提案などを経て、現在はソリューション事業のPMを担当。

大手金融系SIerでエンジニアからPM、コンサルティングまで経験

– 本日はよろしくお願いします!草刈さんはFinatextが2社目とのことですが、1社目ではどんなお仕事をされていたのでしょうか。

金融業界でのコンサルティングやSIを得意とする大手のSIerで、エンジニアやPMをしていました。新卒で入社後、銀行などの基幹システムを扱う部署の配属となりまして、最初は自社パッケージの大型の導入案件におけるインフラ・運用を担うチームに加わりました。そこで、設計やテスト、移行からリリースまでにおける顧客の基盤チームやシステム運用部署向けのユーザーサポートを担当しました。

その後、銀行や機関投資家など、他社に同じパッケージを導入する案件に複数携わる中で、Javaでの開発やテストを経て、システム間のインターフェースを担うチームのリーダーをやりました。後半の数年はさらに責任範囲を広げ、運用フェーズのPMをやったり、プリセールスから導入までをPMとして一気通貫で担当したりと、幅広く経験させてもらったと思います。ちょうど10年在籍していたのですが、基幹システムに同じパッケージシステムを導入していくことが多かったので、もっと上流のコンサルティングから関わりたいと思い、最後の数年間はアサインを変えてもらって、PMもしつつ新たな導入提案をしたり、フィット&ギャップ分析やITコンサルティングをしたりと、上流から携われる案件を担当していました。

toBのスクラッチ開発に感じた限界と、真逆なFinatextとの出会い

– 希望通りのアサインが叶って、十分にご活躍されていたのかなと思うのですが、Finatextへの転職のきっかけは何だったのでしょうか?

一言でいうと、ご縁です(笑)。

実はFinatextホールディングスの林CEOのことは、大学時代から知っていまして。お互い別々のテニスサークルに所属していたんですが、練習場所が同じで、よく隣のテニスコートで練習しているのを見かけていました。サークル同士の交流会で一緒になることもあり、お互いに顔と名前を知っているような仲でした。

卒業後はしばらく疎遠になっていたんですが、大学時代の別の友人と飲みに行った際に話題になり、林さんが起業して会社をやっているということを聞きました。何やらすごいらしいと。その後、その友人の結婚式があり参加したのですが、その場に林さんも参加されていて久しぶりに再会を果たし、今度一緒に食事をしようと約束しました。

その1週間後ぐらいだったと思います。たまたま会社の元後輩と会う機会があり、彼が「Finatextに転職した」と言うんです。何という偶然なんだと驚きました(笑)。同時に、不思議な縁も感じましたね。そこから林CEOとその後輩と食事をすることになり、改めて伊藤CFOとお話をする機会などもいただき、どんどん興味を惹かれ、正式に面接を受けて入社することになった次第です。

– なんと!それは確かに運命を感じずにはいられないですね。ちなみに、お話をする中でどのような点に惹かれたのでしょうか。

スタートアップでありながら、証券や保険の基幹業務を担うSaaSのプラットフォームを構築している点や、それを利用してtoBとtoC両方でビジネスを展開する事業会社を持っている点ですね。

前職で関わっていたtoBかつオンプレミスで、スクラッチも多いシステムは、ビジネスモデル的にスケールさせるのが難しいと感じていたこともあり、すごく面白そうなことをやっている会社だなと思いました。

– 前職で感じていた「スケールの難しさ」について、もう少し教えてください。

パッケージシステムがベースではありつつ、オンプレミスということで顧客の環境に合わせて導入する必要があることもあり、スクラッチで開発しなければならない部分も結構多かったんです。その分、開発を行う人が必要で、ビジネスのスケールと人材のスケールが比例関係にあるというか、人を増やさない限りビジネスが拡大しづらいという構造でした。

SaaSも導入時にカスタマイズが入ることもありますが、やはり導入のスピードは断然早いですし、少なくとも「人を増やさないと導入数も増えない」というような依存関係は少ないと感じています。

– toBとtoC両方のビジネスをやっている点にも惹かれたとのことですが、その理由は?

金融機関内部の業務システムでしたので、1年以上を費やし数億円をかけて導入するような大きな案件でも、リリースされたシステムを使うのは社内のごく限られた人だけ、ということが往々にしてあります。

改修の中身も、規制絡みの対応など、定められた決まりに則って行うという性質のものが多かったように思います。そのため、自分たちならではの貢献度や意義が見えづらいと感じる部分がありました。

その点、Finatextは真逆の印象に映りました。「金融を“サービス”として再発明する」というミッションを掲げるまさにプロダクトドリブンな会社で、クライアント企業の先にいるエンドユーザーを見据え、今までになかった価値を提供しようというのが伝わってきましたね。

圧倒的なリリーススピードを支える、クライアントと直接対話できるエンジニアの存在

– 続いて入社後の話に移りますが、当社ではどのような案件を担当されてきたのでしょうか。

入社後はまず、証券事業を担うグループ会社のスマートプラスで、BaaS案件におけるPMを務めました。中でも、投資一任サービスDigital Wealth Managementのプラットフォーム立ち上げと、その第一号クライアント案件であるJAM WRAP(ジャムラップ)のプリセールスから導入、運用までに関わったのは印象深いです。そこでは、いわゆるPMとしての仕事に加え、会社として初めて外貨での入出金を取り扱ったり、IFAとの協業サービスになるため、経理部やコンプライアンス部、業務部の方とかなり密に連携して業務の根幹を組み立てたりと、新しい価値を生み出す刺激的な仕事を早速経験できました。

続いて関わったプロジェクトが、三菱UFJ銀行様のMoney Canvas(マネーキャンバス)という資産運用プラットフォームの立ち上げです。PMとして、案件の進め方についてのご提案から、成果物の認識のすり合わせ、社内の開発やテストの進捗管理と解決すべき課題も含めたご報告などを担当しました。

– サービス開始時、テレビ東京のWBSでも報道されていた案件ですね!何か印象的なことはありましたか?

まずそのスピード感ですね。私が参画したのは要件定義からでしたが、プロジェクト自体が2021年春頃に始まり、年内にリリースしましたので、とても短い期間で完成まで持っていったことになります。三菱UFJ銀行様にとっても異例の早さだったようで、社内がざわついたと聞いています(笑)。

その前に関わった案件でもスピーディーなリリースは経験していたので、計画の実現性には自信がありました。とはいえ、過去の案件は既存の社内基盤の上に載せる前提のもので、今回はゼロベースとは言わないまでも、スクラッチする部分が多かったのでプロジェクトの推進にはとても気を遣っていましたね。

– スクラッチ部分が多かったとなるとますます気になるのですが、どのようにしてそのリリーススピードを実現されたのでしょうか。

エンジニアの存在によるところがすごく大きいと感じています。設計やプログラミングのスキルといった技術力もさることながら、何よりクライアントと直接会話できるエンジニアが多いんです。

完全に分業化されていて、お客さんと話すのはディレクターやPMの仕事で、そこから回ってきた情報でエンジニアが開発する、という形式だとどうしてもリードタイムが生まれてしまいますし、クライアントの考えや意向の理解度にどうしてもギャップが生じてしまいます。

当社のエンジニアは、プロジェクトのシステム要件だけでなく、クライアントの事業やプロジェクトのゴール、実現したいエンドユーザーの体験等のビジネス要件も理解してプロジェクトに参加し、あくまでもクライアントが提供したい価値や事業目的、その先のエンドユーザーのユーザビリティ等を実現するために技術を活用するというスタンスが一貫していると思います。技術的な内容を技術者の目線ではなくクライアントの技術への理解度に合わせてわかりやすく説明している姿にも、そのスタンスが現れていると感じます。

当社が「発注者と受託者」という関係性を超えてビジネスパートナーとしてクライアントとお付き合いできるのも、こうしたクライアントと「直接会話できる」エンジニアのおかげだと思います。

また、PM目線の話だと、社内決裁時のコミュニケーションコストが低いのにも助けられていますね。よくある「課長承認」「部長承認」「社長承認」と段階を踏んで決裁を取っていく必要はなく、はじめから社長と会話し、承認をもらえればそれでOKです。その際も、専用のフォーマットで申請書や報告書などのドキュメントを起こす必要はありません。検討段階で作成した資料を見てもらうのが一番情報として適切だったり早かったりするので、普段からSlackでそれらの共有をしておき、あとはオンラインミーティングで少しだけ説明・確認を取って終わり、ということが多いです。「申請用の資料、作らないと」や「ここの承認でまた2、3日かかるなあ」みたいなストレスもなく、とにかくクイックに物事を前に進められます。

データ分析からUXまで。一貫して価値提供できる強み

– 少し質問の角度が変わりますが、クライアントやユーザーに提供する価値として、Finatextならではの要素や強みって何だと思われますか?

グループ会社にデータ分析の会社があるのは大きな強みだと思いますね。昨今、データ活用についての関心が高まっているので、たとえば「エンドユーザーに対する情報のレコメンドをやりたい」というご要望をお持ちのことも多いですが、データ分析を手掛けているナウキャストの知見やリソースを活かしたソリューションが提供できます。

具体的には、データ周りのアーキテクトの人に参画してもらって、クライアントとのディスカッションを行い、どういうレコメンドにするか、そのためにどんなインプットが必要でどのようにデータを蓄積させるかなど、ほぼコンサルティングから入るイメージです。クライアントからも、いい意味でかなり頼っていただけているように感じます。

– なるほど。そういった専門的なソリューションを提供しやすい環境があるということですね。

はい。同様に、受託開発をしつつ自社サービスをやっていることもあり、ディレクターやデザイナーが社内にいることも心強いポイントです。クライアントからデザインの案が来てそれをもとに進めることがあるのですが、必要に応じて適切な変更の提案ができます。裏にあるご要望を汲み取ってそれをより的確に実現できる別案を出すとか、技術的に実現が難しいので代わりにこういったものはいかがですか?と対案を含めて提案できるとか。

前職では、私が在籍していた当時はWebディレクターやデザイナーが社内にはいなかったので、Finatextに来て、UI/UX観点でどういうものを作るべきかをディスカッションできるメンバーがいることは大きいと感じます。私にとってはすごく新鮮でしたし、勉強になることが多いです。

もちろん、データ周りにせよ、UI/UXのディレクションにせよ、他社だったとしても外部の会社と協業してやることはできます。けれど、社内ではじめから体制を組める選択肢があり、実績も豊富で、やるとなったときの実現までの意思決定が早いというのは、それを進めていくPMとしても、クライアントやエンドユーザーに対して提供できる価値としても、かなり違ってくると思います。

リモートワークやサポート制度をうまく使いながら、育児と仕事を両立

– 最後に働き方について教えてください。家庭や育児との両立の仕方や、活用している会社の制度はありますか?

うちは保育園に通っている4歳の娘がいるのですが、保育園のお迎えがある日は、移動時間を他の時間に充てたいのでリモートワークにしています。働き方の融通が利きやすく中抜けもできるため、夕方に娘のお迎えに行き、ご飯を食べさせてお風呂に入れて寝かしつけた後、22時くらいに仕事に戻る、みたいなこともしますね。

また、夜、子守をしながらプロジェクトの仲間とオンラインミーティングをしていると、話しているのを聞きつけた娘が会話に参戦してくることが時々あるのですが、一生懸命何かを話している娘をみなさんとても暖かく見守ってくれます(笑)。

会社の制度としては、入社1年以上が経過した社員には未就学児の人数に応じた育児手当があり、とても助かっています。うちは娘1人なので月25,000円の手当が出ます。その他にも、ベビーシッターの割引券も利用できます。

【広報補足】株式会社Finatextホールディングスは、内閣府が委託する企業主導型ベビーシッター利用者支援事業における「ベビーシッター派遣事業」の承認事業主に登録しており、ベビーシッター割引券を社員に配布しています。

子育て中のメンバーも増えてきて、最近はパパ友との会が開催されるようになりまして、子ども連れで木場公園や晴海ふ頭公園に行ったりしています。先日は林CEOも息子さん・娘さんと来てくれて、家族ぐるみでワイワイ楽しみました。

– 社内にパパ友がいるのは心強いですね!本日はお話ありがとうございました。

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