見出し画像

「ダンスの新しい価値を見つけたい」事業家・クリエイターの視点を兼ね備えるSotaの新たな挑戦

2019年秋より実施している、自己実現を支援する新時代のクリエイター・モデル発掘オーディション「MUSA」。審査過程のなかでドリームシェアリングサービス「FiNANCiE」を活用しており、新しいオーディションの形を実験しています。

12/20(金)よりカード販売開始

今回は、オーディションに参加しているクリエイターを紹介します。

ダンサー・Sota

EXILEやK-popなどのダンスアーティストが、TVシーンを席巻した時代に高校生を迎えたSotaさん。高校生活のほとんどをダンスに費やし、izumi Dance Company Jrのメンバーとして「VIBE Jrs 2014」に参加し優勝。後にGANMI(Sotaさんがディレクターを務めるエンターテインメントグループ)も、2016年の「VIBE DANCE COMPETITION XXI」に出場、日本チームとして初の優勝を果たしました。

それをきっかけにTV・CMへの出演、振り付けやライブ演出を手掛け、『全国1万人無料ダンスライブ計画』という47都道府県を巡るツアープロジェクトをクラウドファンディングで募集、見事成功を収めました。そんなエンターテイナー兼クリエイターとして有名な彼の大切にしていることや、今回MUSAへの参加で得たいものについて伺いました。

戦いの世界から、過程をも楽しめるダンスの世界へ。

画像1

ーーそもそもダンスを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

中学校時代はサッカーに夢中で戦いの世界の中にいました中学校の文化祭で踊ることになって、本番だけでなく練習からの過程をも楽しめるダンスの面白さにハマったのがきっかけです。

特にYou Tubeで見られる、海外のダンサー(Brian Friedman,Ian Eastwood,Shaun Evaristo)たちに影響を受けました。見ているうちに海外のダンサーと一緒に踊っている日本チームの『s**t kingz』(シットキングス)のkazukiさん、NOPPOさんのレッスンを受けたくなって、ダンススタジオに通うようになったんです。

ーーそこからGANMIが設立された経緯を教えてもらえますか?

高校3年生のときのVIBEというダンスコンテストのJr部門で優勝したんですが、「大人のVIBEに出たいね」と話して集まったのがGANMIです。

ーーメンバーは同じスタジオだったんですか?

いえ、みんな違うスタジオに通っていたんですが、僕だけがたまたま全員と知り合いで。「楽しいヤツとやりたいよね」と言って集めた感じです。集めるときに意識したのは、全員が輝けるチームであること。その当時も今もそうなんですけど、ダンス界ではチームやグループ全体が輝くというよりも、1人のコレオグラファーやリーダーだけが輝くという特徴があるんです。だから全員で輝けること、長く続けていきたいという思いを持ったメンバーを集めました。

ーーなるほど。GANMIさんの活動を見ていると、各個人が輝いているイメージがあります。

スタジオで先生として教えるのも素晴らしいですが、やっぱり表現者として自分のダンスを見てほしいというのがあります。クラウドファンディングの『全国1万人無料ダンスライブ計画』で全国を周って、普段足を運んでくれないようなお客様の前でチャレンジできてとても幸せに感じました。このクラファンは、いかに達成感をいろんな人に共有できるかを考えるためにやったので、まさにその狙い通りになったなと。

ーー2019年はライブを成功させましたが、2020年のGANMIの抱負は?

2つありますね。クラファンのおかげで来年実施する7ヵ所のツアーを成功させることが1つ。もう1つは、反対があっても安定の道は選ばないことですね。クラファンも反対意見があったんですけど、全員でやりきりました。自分たちがヒヤヒヤするような、でかいプロジェクトをやっていかないとワクワクできなくなると思うんで、それはこれからも続けていきたいです。

ワクワクするアイデアを“実現する”のが僕の仕事

画像2

ーークリエイターとして活動する楽しさで大事にしていることはありますか?

アイデアを思いつくだけでなく、実現すること。そしてワクワクするほうの道を常に選ぶことですね。自分だけでなく、仲間もワクワクできているかというアンテナをしっかり持っていれば、GANMIとして何かを実行する力はついていくと思います。

ーーその原動力はどこにあるのでしょうか?大変な状況を迎えたとき、「なんで実行したいか?」を本当に問わないと成功はできないですよね。

GANMIのなかで「僕ら結局何になりたいんだ?」と考えたときに、金持ちや有名になりたいとかの前に、1つの伝説を残したいと思っていて。

ーー伝説、ですか?

はい。今、傍から見たらダンス界って盛り上がっているように見えると思うんですが、まだ誰も見つけられていない何かがあるはず。「新しい答えや価値をGANMIが見つける」という伝説を残したいです。それができれば、今レッスンを受けに来てくれている子やダンスを始めた子が「GANMIみたいになりたい」と言って、ダンスを頑張ってくれるような道を拓けると思うんです。

ーーそれは大きな挑戦ですね。GANMIのショーはダンスショーではなく、1つのエンターテインメントショーだと感じるんですが、そのインスピレーションはどう得てるんですか?

そもそも僕らは「ダンスやってない人にも見てほしい」というところからスタートして、エンターテインメントショーを作っているんです。その上でつくるときに重要視しているのが、「共感と過程」の2つ。

共感の大事さに気がついたのがGANMIの公式Instagramで行なった、山手線チャレンジ。山手線の駅に流れるメロディに合わせて踊る動画を投稿したところ、フォロワーが6,000人から一気に1万3000人まで増えました。人はものを見るときに自分の感覚でものを見るので、その人の感覚に合うものをやっていけば、その人のなかに感動や楽しさを生むことができるんだと実感できた出来事でしたね。

もう1つの過程についてですが、ダンサーは人の音楽や歌詞でダンスをつくるので、いわば便乗型の表現だと思うんです。でも0から1を作る人にならないと、クリエイターとしては弱いなと思っていて。だから音楽も自分たちでつくり、自分たちの活動で体験してきたことを作品にすることを心がけています。

ーーだからこそオリジナリティが伝わってくるんですね。ダンサーではなく、演出家の目線だと感じます。

そうですね。アーティストや劇団なども、歌や演技というものを使ってエンターテインメントにしていますよね。だから僕らも同じでダンスというものを通じて、エンターテインメントを見せていく形がエンターテイナーとしての本来の形かなと思っています。

ダンスというツールを使って新しい価値を生み出したい

画像3

ーー改めて今回、MUSAに参加した理由を聞かせてもらえますか?

先ほどGANMIの指針でお話したように、「ダンスというツールを使って新しいことを一緒に生み出す」ために参加しました。今少しずつヒントが見つかってきていて何かが生み出せそうな予感があるんですが、僕らが持っているヒントと外の業界である企業・投資家さんたちのヒントをぶつければ、スパークのように何かが生み出せると思うんです。

ーーそれを実現するためにはどんなサポートが必要だと思いますか?

先日、HADO(ウェアラブルデバイスとARで楽しむテクノスポーツ)さんと一緒に、ARスポーツをダンスで表現するコラボショーを行なってきました。こんな風に今後は視覚芸術の中でダンスができること、サポートできることを見つけていきたいですし、それを求めている企業さんからのサポートをいただければ嬉しいなと思います。

ーーそのときに大事にしたいことはありますか?

そうですね。舵取りを他の人に任せず、自分でしっかり持つということです。ダンサーはアーティストなどと違って商品がないからこそ、実績を作って無形の価値を生んでいかなければなりません。そのときに自分たちの舵取りを他の人に任せてしまっては、価値を生み出せなくなると思うんです。

今後は、僕らのようにダンスの新しい答えや価値を生み出す人が生き生き活躍できる環境を作っていきたいと思っているので、その先駆者になりたいなと考えています。

ーーSotaさんはエンターテイナーとしてだけではなく、事業家としての目線もお持ちですね。未来への熱い思いを聞かせてくださってありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました!
Sotaさんも参加している「MUSAプロジェクト」はこちら

フィナンシェ|FiNANCiE:https://financie.jp/

アプリ
App Store(対応OS:iOS 11.0以上)
Google Play(対応OS:Android 4.4以上)

ーーー
取材・執筆:高下まみ
編集:柴山由香
撮影:小野寺美穂
ーーー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?