年末に初詣~幸先詣
初詣は年明けに行くものだと思っていたけれど、今年は密を避けるために分散させましょうということらしい。そもそも、混雑が嫌いで元旦に初詣など行ったことはないことは、この際ちょっと忘れておこう。
幸先詣
名前からしてイケてる。
アーリーアダプター感半端ない
年末の明治神宮
明治神宮は年に数回は訪れるが、年末に来るのは初めてだ。あちらこちらに混雑についての注意喚起の看板が立てられていたり、門に新年の飾りをつける作業が行われている。
すいてる!
今年は観光客も少なく、明治神宮はいつでも総じて空いていた。幸先詣も平日の昼間に行ってみたら、ものすごく空いている。
幸先いいじゃん。さすが幸先詣だ。
明治神宮のおみくじ
明治神宮のおみくじは、大御心(おおみごころ)という番号の書かれた紙に明治天皇か皇后が詠まれた句が書いてあり、これがまたありがたい。
明治天皇御製
折にふれて
さまざまのうきふしをへて呉竹の
よにすぐれたる人とこそなれ
人はさまざまの艱難辛苦(かんなんしんく)を体験してこそ、節を持つ竹のように、世に優れた人となるのです。
Much like bamboo
That just keeps growing
Upward joint after joint ,
We as people can become
Splendid in our many ways.
いつもその時の心の中を見透かされたような句が出てくる。今回も、この時代に響くわ。
幸先詣ですっかり幸先よくなる
明治神宮を後にして、タクシーで次の場所まで移動する。
行き先告げるとさっと車を出してくれたので、相当経験があるのだと思われる。(東京のタクシーは最近は道がわからないのでとナビを設定してから走り出すことが多いのです。)
そんなベテラン運転手さん、この日の朝は通勤時間に全くお客さんがつかまらなかったと嘆く。ボーナスも出て、通勤時間にタクシーを使う人を見込んで張り切って出てきたのに、肩透かしを食らったらしい。夜もお客さんいないし、12月はこんなことなかったのに、今年は本当に厳しかったとさらに嘆く。
わかる。
今年のタクシー乗車回数は4月頃から激減した。日頃どうしても運動不足になるので、1時間程度なら徒歩圏内になった。ワンメーターでも平気でタクシーに乗っていた以前の私では考えられないけれど、歩けば歩けるし、きれいな自然もあと残っていたりして発見がある。何より、災害が起こっても歩けば帰れるだろうという自信もついてきた。
そういうわけで、タクシーの売上が激減しているのは身を持ってよくわかる。私もタクシーの売上減を作った原因のすこーしを担っている。
運転手さんに聞いてみると、タクシーに乗るお客さんの景況感は決して悪くなく、むしろ最高益の人が多くいるという。
それもわかる。ステイホームで新しいシステムに強制的に乗り換えさせられているのだから、そこを作っている企業は強い。
飲食だって、最悪という話ばかりでもない。地元の人を大切にし、お持ち帰りも多かった店では、食材がなくなるほど売り上げた店もあった。そんな店もさすがに12月は厳しそうだけれど、春頃はすごそうだった。
朝からお客さんがうまくつかまらなくても、走らせてれば誰か乗ってくれるし、そうすりゃ売上はゼロではない。
真面目にコツコツやれば何とかなる、動かないとだめだよねと話がまとまって目的地到着。
降りるところで大きなスーツケースを持った次のお客さんが待っている。行き先は空港かな。
ほらね、もう次のお客さんも見つかったでしょ♪
タクシーの運ちゃんの幸先良くして、気分よく幸先詣を終えた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?