大きな目標や夢を語るのがダサいという風潮

私は忘れていた。
「目標や夢を語るのがダサい」というのが世の中を占めているという事実を。
「一生懸命やることがかっこ悪い」という考え方が世の中にはまだあるということを。

大学4年では、能力と人格ともに素晴らしい人が集まった(自分がどうかは置いておくとして)就活支援の学生団体に属し、キャリアについて本気で語るのが、キャリアについて自分なりに夢や目標を持ったりするのが、当たり前という環境にいた。

だから、忘れていた。

社会人になったら、同期はみんな夢を持って、仕事に熱量を注ぎ込んで、キャリアについて真剣に考えることだ出来ると思っていた。

だが、違かった。

不真面目話をあたかも誇らしく自慢げに話す同期がいるということなんて思ってもみなかった。

でもそういう口ぶりをしながらそいつは仕事はちゃんとやっている。
ちゃんとやっていることを人に言うのは恥ずかしいと思っているのだ。
なんでだ。不真面目な方がかっこいいと思っているのだ。
なぜそんな風に考えるのだ。

会社からもらえるものは貰っておけ。

言いたいことは分かるが、そのスタンスで本当にいい仕事ができるのか。

自分が素晴らしい考え方の持ち主だなんて決して言うつもりはない。
こういう考え方を持っているから、仕事でうまくいくとか、キャリアが思い通りにいくとか、お金持ちになれるとか、なんてことは1年目の私には全く分からない。

ただ自分自身は、大きな目標や夢を持って、真面目に取り組む自分自身でありたい。

でも、自分は弱い。そういう話の中で、その風潮を、その同期を変えるような、その場の流れを変えるような、言葉を投げられない。
人から嫌われたくないから。同期から嫌われたくないから。

熱い心を自分の中に持ち続け、小さい努力を続ける。行動と結果で示す。
今の自分にできることはこれだけ。

同期にいなければ、大学時代の友達と語ればよい。一番語りたいそいつは訳あって2留している。辛い。

こういう風潮を変えるのも私のやりたい事の一つだ。
「夢ハラスメント」はもちろんダメだが、夢を語るやつがダサいという風潮はもっと嫌いだ。
1年目のサラリーマンは、もっと言うと、会社員は無力だ。
だから、まずは自分ができることから少しづつ。
それしかないよね。

私は忘れていた。

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