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保険外交員の事情

嫌われる職業 生保レディ。
例えば離婚した親戚のおばさん。離婚した友人。

離婚と生保レディは切っても切れない関係があります。おそらく成り立ちに遡ると思うのですが、日本では戦後、戦争未亡人の仕事として推奨してきた歴史があります。

まだ補償も確定してなかったと思いますので、子供を抱えこれから生きていくためにお金が必要だったのでしょう。

多分他の仕事に比べると高給の仕事ではありますが、能率給というしくみは相当の精神的、体力的負担が強いられます。正に【母は強し】だったのでしょう。

そこに目をつけた【保険会社】は女性の心理を利用し、仕組みを作っていきました。

外交員に仕事が2つあります。
一つは保険の勧誘をすること。もう一つは外交員の勧誘をすること。

実は外交員を勧誘するだけで保険会社で働き続けることができました。

保険会社は独自の雇用制度があり、これは企業ではありえない仕組みになっています。

外交員報酬という報酬体系で厚生年金や社会保険、雇用保険などすべての社会保障は整っています。さらに昔は企業年金までありました。

年に2回ほど【査定】という営業成績のチェックがあり目標を達成できないとクビにできるという仕組みです。

日本は解雇は基本的にはできないので(よっぽどの理由があれば別ですが)企業にとっては有利な契約ですよね。

おまけに【査定】をクリアするだけでは最低賃金ギリギリで生活していくのは無理な給料です。

そんな保険外交員は【日給が出るから勉強しに来ない?】という勧誘から始まります。

いい誘い文句ですよね。確かに勉強にはなりますし、そこで【この仕事は素晴らしいな】と思う人も出てくる訳です。

某大手生命保険会社の支店長がこんな話をしていました。
❛外交員は使い捨てでいい。一年入れば5件くらいは契約をあげる。その後やめても全員が解約するわけでもない。

俺等は男芸者だよ。おばさんたちを楽しませて喜ばせて、保険を売ってもらう。売れなかった時はおばさんたちは契約を作ってでも俺等の顔を立てようとしてくれる。❜

呆れた管理職だなと思いませんか。
まさに女性の母性を利用している。
さらに担当者の責任感も利用しているのです。

責任感の強い女性は【保険会社に居続けることがお客様への最大のサービス】と言い聞かせられ無理な契約を繰り返しドツボにハマって行く人も少なくありません。

なぜなら担当募集人がいなくなった契約は【孤児契約】と呼ばれ、掛替のターゲットとして情報が共有されることになります。いい担当者に巡り合えばラッキーですが、確率は10%。
虎視眈々と保険会社の荒波を乗り越えてきたつわものばかり。
入院保険の申込書です、と言って死亡保険にサインさせる外交員も珍しくありません。

次回は外交員の事情2
手数料についてお話します。
売りたい保険と売りたくない保険。
あなたのニーズに外交員は答えてくれたでしょうか?
担当にしたい10%の外交員の特徴についてもお話したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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