スナック忘れな草~3場メイン的中で極楽浄土へ・アルゼンチン共和国杯・みやこS・みちのくS~
■ 目黒記念(秋)
2023年11月4日(土)午後6時
-東京都某区 スナック忘れな草-
「さながら目黒記念秋っつうメンバーだな」
タコ社長が競馬新聞でアルゼンチン共和国杯の馬柱を見ながら言った。今年の目黒記念に出走した馬が7頭もいるという。
第61回 アルゼンチン共和国杯
1-01 プリュムドール
1-02 レッドバリエンテ
2-03 ヒュミドール
2-04 チャックネイト
3-05 アーティット (目黒記念10着)
3-06 アフリカンゴールド
4-07 セファーラジエル (目黒記念8着)
4-08 アリストテレス (目黒記念15着)
5-09 ゼッフィーロ (目黒記念4着)
5-10 ジャンカズマ
6-11 グランオフィシエ
6-12 ハーツイストワール
7-13 ディアスティマ (目黒記念2着)
7-14 ヒートオンビート (目黒記念1着)
7-15 ユーキャンスマイル(目黒記念7着)
8-16 テーオーロイヤル
8-17 マイネルウィルトス
8-18 アサマノイタズラ
「本当ですね」
マスタースマホを見ながら言った。
「7枠は1.2着馬のヒートオンビート、ディアスティマを含む目黒記念組3頭が同居。4枠もセファーラジエルとアリストテレスの目黒記念組同居枠です」
「4枠と7枠は要注意かしら?」
ギョニ子が言った。真一郎が続く。
「4枠と7枠なら7枠を上位に取りたいですね。京王杯2歳ステークスとファンタジーステークスで不発でした」
真一郎が言っているのは、サマーシリーズキャンペーンの当選品が今週送られてきたが、クオカードの7枠が土曜の2重賞では使われなかったという意味だった。
サマーシリーズキャンペーン
当選品 クオカード
2023 北九州記念
7-15 ジャスパークローネ(団野大成)
京王杯2歳S
枠6→2→3(7枠不発)
ファンタジーS
枠3→1→6(7枠不発)
「7枠15番かあ」
ギョニ子がスマホを見ながら言った。
「アルゼンチン共和国杯かもしれないけど、裏のみやこステークスってこともあるわね。7枠ならウィリアムバローズ、15番ならセラフィックコールよ」
2023 北九州記念
7-15 ジャスパークローネ(団野大成)
みやこS
(7)-14 ウィリアムバローズ
8-(15)セラフィックコール
「連勝中のセラフィックコールは要注意ね」
麗子ママが言った。菊花賞、天皇賞(秋)と、連勝馬が優勝しているからだと言う。
10/22(日)菊花賞
優勝 ドゥレッツァ(5連勝・ルメール)
10/29(日)天皇賞(秋)
優勝 イクイノックス(5連勝・ルメール)
11/5(日)みやこS
セラフィックコール 5連勝でV?
「ドゥレッツァとイクイノックスはどちらもルメちゃんだったな。ルメちゃんは今週ブリーダーズカップ騎乗で日本にいねえし、GⅠ谷間週だからここで流れが変わるってこともあるぜ?」
タコ社長の言葉にマスターが頷いて言った。
「その可能性はありますね。ジャスパークローネの団野大成騎手ですが、今年の高松宮記念でGⅠ初勝利をあげています。クオカードはもしかしたらそちらのほうを暗示しているのかもしれません」
2023 高松宮記念
7-13 ファストフォース(団野大成)
※馬、騎手ともにGⅠ初勝利
アルゼンチン共和国杯
(7-13)ディアスティマ(北村友一)
※馬は勝てば重賞初勝利。騎手は勝てば“復帰後”重賞初勝利
「北村友一騎手ですが、2021年の阪急杯、レシステンシアで勝ったのを最後に、重賞を勝っていません。そろそろ勝ってもいいころでしょう」
マスターの見解に麗子ママが援護射撃した。
■ レシステンシア
「レシステンシアと言えば、今週の重賞インフォメーションで、ファンタジーステークスの勝ち馬として紹介されていたわ」
重賞インフォメーション
ファンタジーS 過去の優勝馬 2019
4-(06)レシステンシア(北村友一)
ファンタジーS
3-(06)カルチャーデイ
アルゼンチン共和国杯
7-13 ディアスティマ(北村友一)?
真一郎が麗子ママの説明に頷いて言った。
「穴を空けたカルチャーデイはレシステンシアと同じ6番だったんですね。忘れたころにこんな簡単なサインを使ってくるから侮れないです」
ギョニ子が続く。
「ゼッケンを使って終わりと思わせて、騎手のほうもアルゼンチン共和国杯で使う。あるかもしれないわね。それにレシステンシアって確か、アルゼンチンに関連する名前じゃなかったかしら?」
マスターが頷いて言った。
「今日子ちゃん、ご名答です。レシステンシアはアルゼンチンにある州都の名前でしたね。母のマラコスタムブラダがアルゼンチン産であることが由来だったはずです」
■ ヒシイグアス
「アルゼンチン!?」
タコ社長が大きな声を出した。
「ええと、先週の秋天、ヒシイグアスもアルゼンチンに関係のある馬名じゃなかったかい?」
マスターがポンと両手を叩いて言った。
「社長さん、それを忘れていました。ヒシイグアスを使うかもしれませんね」
2023 天皇賞(秋)
5-05 ガイアフォー(ス) 5着
6-06 ジャスティンパレ(ス)2着
6-07 イクイノック(ス) 1着
7-08 ヒシイグア(ス)9着(7枠右)
(アルゼンチンにある最大の滝)
7-09 プログノーシ(ス) 3着
アルゼンチン共和国杯
7-13 ディアスティマ(7枠右)
ギョニ子が思い出したという顔で言った。
「そうそう、『ス』で終わる馬の5頭並びで、その中の3頭で決まったのよね。1.2.3着馬に挟まれたヒシイグアス。サインを送るかもしれないわね」
■ 菅井竜也
ギョニ子の言葉にみんなが頷き、相手は難解だがとりあえず軸はディアスティマでいいだろうということになった。
そのあと、10分程度の休憩をしているときだった。真一郎が首を傾げながら言った。
「さっき社長さんが今年のアルゼンチン共和国杯は目黒記念(秋)みたいだとおっしゃいましたよね?今年の目黒記念と京都メインのみやこステークス。このふたつが結びつきそうな気がするんですが、その理由がわからないんです」
「目黒記念とみやこステークスが結びつくって?」
タコ社長が訊いた。真一郎が頷く。
「えーと、目黒記念はダービーデーの最終レースですよね?ダービーの日に、今年のみやこステークスを覚えておかなきゃって思った記憶があるんです」
「しんちゃん、もしかしたらこれじゃないですか?」
マスターはそう言ってスマホを真一郎のほうに見せた。ダービー当日に行われた叡王戦第4局のニュースだ。
【対局結果】藤井聡太叡王が3連覇 2度の千日手指し直しの死闘制す 菅井竜也八段を下して3勝1敗/将棋
「あ!そうそうそれです!叡王戦。今年の叡王戦第4局。藤井聡太叡王が3連覇を達成した日ですが、対局が岩手県の宮古市だったんです!」
「おおそうか!」
タコ社長はそう言っておでこをぺしゃりと叩いて天井を見上げた。将棋ファンなのに最初に気づけなかったことが悔しいらしい。
2023/5/28(日)
叡王戦 第4局 藤井聡太叡王 vs 菅井竜也八段
会場:浄土ヶ浜パークホテル(岩手県宮古市)
※日本ダービー(目黒記念)当日
「なるほどね。宮古市とみやこステークス・・・みやこステークスで将棋のサインが使われるかしら?」
ギョニ子はそう言うと、スマホでみやこステークスの出馬表を凝視した。タコ社長もギョニ子同様スマホを凝視している。先に口を開いたのはタコ社長だった。
「アスクドゥラメンテが怪しいぜ」
みやこS
1-01 アスクドゥラメンテ(西村淳也)
「藤井聡太叡王に挑戦したのは菅井竜也八段だ。ドゥラメンテにはテン乗りの西村淳也」
「えっ?『也』しか合ってないじゃない?」
ギョニ子が不満そうな顔をタコ社長に向けて言った。タコ社長はニヤリと笑って言った。
「ところがどっこい、同枠2番に『スガイ』がいるのよ」
福島11R みちのくS
1-02 リレーションシップ(須貝尚介)
1-01 西村淳(也)
1-02(スガイ)尚介
→(菅井)竜(也)
マスターがうんうんと頷いて言った。
「漢字が違うからうっかりしますよね。竜の字はないけれども、1枠に菅井竜也。みちのくステークスというのも、舞台が岩手だったことに通じます」
真一郎が言った。
「軸は1番のアスクドゥラメンテでいいんじゃないでしょうか?相手はどうしましょう?」
タコ社長が即答した。
「菅井竜也を軸にするなら、相手は藤井聡太で決まりだぜ。穴だが藤岡康太のブリッツファングだ!」
3-06 ブリッツファング(藤岡康太)
麗子ママが言った。
「面白そうね。セラフィックコールが人気だから、アスクドゥラメンテとブリッツファングなら高配当よ」
みんながうんうんと頷き、スナック忘れな草の勝負馬券が決まった。
スナック忘れな草
みやこS 勝負馬券
◎1番 アスクドゥラメンテ
〇6番 ブリッツファング
単複:1番
馬連・ワイド:1-6
■ 藤井聡太八冠
マスターが言った。
「みやこステークスで藤井聡太馬券を買うなら、アルゼンチン共和国杯の8番も買ってみましょうか?」
アルゼンチン共和国杯
4-08(アリス)トテレス
「藤井聡太八冠からの『8』だな?」
タコ社長が言った。
「最近はパッとしねえが重賞勝ち馬だ。そして、アリストテレスは谷村新司さんが亡くなってから初のレース。みんなが気にしていないころに『アリス』馬券があるかもしれねえ」
みんながうんうんと頷き、アルゼンチン共和国杯の勝負馬券が決まった。
アルゼンチン共和国杯
スナック忘れな草 勝負馬券
◎13番 ディアスティマ
〇8番 アリストテレス
単複:13番
馬連・ワイド:8-13
■ 浄土ヶ浜
5分ほど休憩したあと、最初に口を開いたのは真一郎だった。
「叡王戦第4局の舞台となった浄土ヶ浜パークホテルですけど、福島に浄土平特別というのがありますね」
2023/4/22
福島9R 浄土平特別 芝1200
1着:5-07 テーオースパロー(西村淳也)
「うまいことに勝利騎手はアスクドゥラメンテの西村淳也騎手でした。浄土平特別は福島芝1200戦。福島メインみちのくステークスと同じ条件ですね」
福島11R みちのくS 芝1200
4-(07)アビッグチア(嶋田純次)
ギョニ子が言った。
「テーオースパローと同じ7番だとアビッグチアになるわね。休み明けになるけど、戦歴を見ると由比ヶ浜特別を勝ってるわ」
2021/6/5 由比ヶ浜特別
8-14 アビッグチア(嶋田純次)
マスターが言った。
「由比ヶ浜特別を勝っているアビッグチアが、浄土平特別の7番を背負って走る。ふたつのレースで浄土ヶ浜になりますね」
2023/4/22
福島9R 浄土平特別 芝1200
1着:5-07 テーオースパロー
2021/6/5 由比ヶ浜特別
1着:8-14 アビッグチア(嶋田純次)
みちのくS
4-(07)アビッグチア(嶋田純次)
みんながうんうんと頷き、みちのくSの勝負馬券が決まった。
みちのくS
スナック忘れな草 勝負馬券
◎7番 アビッグチア
単複:7番
トップ画像引用:
【対局結果】藤井聡太叡王が3連覇 2度の千日手指し直しの死闘制す 菅井竜也八段を下して3勝1敗/将棋
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