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就労移行支援事業所は大手と中小どっちがおすすめ?

障害や難病を抱えている方は就職や復職に苦労することが多いです。

そのような方にはぜひ就労移行支援制度の利用をおすすめ。

ただ就労移行支援事業所は全国に大手・中小合わせて3,400ヵ所以上あると言われており、選び方が難しいという声も多いです。

そこで、今回は就労移行支援事業所選びの際に大手が良いのか、それとも中小の事業所が良いのかをポイント別に分けて比較してみます。

■就労移行支援制度利用について、おさらい!

就労移行支援制度は一般企業への就職の意思を持つ、または能力がある方が対象。

基本的に利用期間は2年間となっており、利用料は前年度の世帯収入(1世帯あたりの収入)によりますが、ほとんどの方が無料で利用できています。

就労移行支援制度を元に障害を持つ方や難病を抱えている方の就職をサポートする目的で作られたのが就労移行支援事業所。

この就労移行支援事業所では障害や難病を抱える方が目指す就職を実現するためにビジネススキルを習得したり、一人では大変な就職活動のサポートを受けたりすることができます。

就労移行支援事業所は全国に3,400ヵ所以上たくさんあり、10名以下の小さな事業所もあれば、全国的に展開している大手の事業所もあります。

就労移行支援事業所は障害や難病を抱えている方の就職が目的なので、事業所内でのトレーニングや軽作業訓練に給料や報酬は支払われません。

就労移行支援事業所に通うのであれば一般企業への就職の明確な目標意識と障害年金を受給しているなど、生活面の安定が必要です。

賃金を得るために働く場所の提供を得るための制度は就労継続支援という別の制度になります。

こちらは賃金を稼ぎつつ、ビジネススキルの習得やリハビリ、治療を続けながら長期的な目標で一般企業への就職を目指す制度なので違いを理解しておくのが良いでしょう。

■就労移行支援事業所の選び方、ポイント

就労移行支援に関する情報を取り扱っているサイトなどでは大手が良い、大手の方が優れていると話してあるところもありますが、実はなんでも大手が良いとは一概には言えません。

大手であろうが、中傷であろうが就労移行支援事業所の選び方のポイントは同じ。

自分の目標とする就職を実現するための就労移行支援事業所であれば大手であろうが中小であろうが問題はありません。

事業所選びのポイントとして3つあります。

①事業所に通うのに無理がないか

毎日の就労移行支援事業所に通う際に体力的にも精神的にも負担になるのはよくありません。

利用する方は障害や難病を抱えているわけですから、事業所に通うだけでクタクタでは就職を実現するためのスキルを身に付けるのも就職活動をするのにも支障が出ます。

事業所が自宅に近いか、交通機関は利用しやすいか、乗り換えが少ないかなどを確認するのが良いでしょう。

大手の就労移行支援事業所は都市部にあることが多いので、郊外や地方に住む方は自宅近くの中小規模の就労移行支援事業所を選ぶのも選択肢の一つです。

②自分が必要とするカリキュラムが用意されているか

利用者の皆さんは就労移行支援事業所を選ぶ際には具体的に希望する就職先が決まっている場合と、決まっていない場合があります。

事務職が良い、軽作業職がよい、Web系の企業に務めたいなど人によって様々だと思いますので自分が希望するスキルを磨くためのカリキュラムが就労移行支援事業所に用意されているかを確認して決めるのが良いです。

③就職や職場定着の実績が明記されているか

最近の厚生労働省のデータによると就労移行支援事業所からの就職移行率は約16%と言われています。

人数の少ないところや一部のカリキュラムがきちんと用意されていない全体の3割の事業所では就職移行者がゼロであったなんてニュースも耳にします。

それに比べ広告などを大々的に打ち出している大手の就労移行支援事業所では就職率80%以上のところも多いです。

これらのことから就労移行支援の情報を取り扱うサイトでは大手が良い。大手一択であると謳っていますが、もちろん中小でも高い就職移行率を誇っている事業所もあるので一概には言えません。

大事なのは就労移行支援事業所選びにおいて、大手だから良い、中小であるからダメではなく、きちんと就職率や定着率を明示してあるか、問い合わせの際にそれらデータをきちんと出してくれるかがなのです。

■なぜ大手は高い就職移行率なのか

もちろん大手の就労移行支援事業所はスタッフが多く、カリキュラムも充実していることが多いでしょう。

しかし就労移行率が高いのに他にも訳があります。

就労移行支援事業所はハローワークや人材派遣会社ではないので、直接利用者に仕事や職場を斡旋することはないです。

しかし就職移行率が高い事業所によっては、ハローワークに丸投げするのではなく自らが企業とのコネクションを作ってあったり、ハローワークや人材派遣会社と密にコミュニケーションをとって就職移行率を上げようと努力しているところもあります。

もちろん後者の方が利用者にとって良いのであることは言うまでもありません。

また就職移行率が高い=事業所の知名度が高いことにもつながります。

障害や難病を抱えている方を雇用する企業側としても知名度の高い事業所であれば、「あの事業所出身の方か」と就職面接など安心につながる面もあるかもしれません。

■大手事業所と中小事業所の比較説明

それでは最後に大手の就労移行支援事業所と中小の就労移行支援事業所、それぞれの良いところを挙げて比較してみましょう。

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このように大手、中小それぞれ良いところがあります。

もちろんそれぞれにデメリットもあるので、評判だけ、知名度だけで大手を選ぶのも良くないですし、家に近いからという理由だけで中小の事業所を選ぶのも良くありません。

あくまでも先ほど解説した就労移行支援事業所の選ぶポイント3つを抑えたとこを選ぶのが後悔や失敗しない就労移行支援事業所選びのコツです。

■まとめ

いかがだったでしょうか、今回は就労移行支援事業所を選ぶ際のポイント、そして大手と中小それぞれの事業所の良いところを比較しました。

実際に大手の事業所は口コミサイトなどで評判が良かったりおすすめされることも多いですが、実際には細かなサービスやスタッフによる細かいサポートを受けたいとなると実績のある中小の就労移行支援事業所を選ぶ方が多いです。

事業所選びのポイントを抑えつつ、積極的に大手や中小問わず、見学や問い合わせをしてベストな事業所を探すのが理想の就職に近く近道なのかもしれません。

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