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江戸時代に学ぶお金 その21:大金持ちになるには、なりはじめの時のがんばりが重要


巻4⑥ 廻り遠きは時計細工

一般に金銀をたくさん儲ける手代は、収支決算はきちんとしておいて、私事に使うのも上手だし、逆に実直に構えて倹約しすぎる手代は、儲けるのが下手だ。

とかくよいことが二つ揃うということはないものだ。

長崎に丸山という遊郭がなかったら、上方の金銀は無事に上方に帰宅することだろう。長崎通いの商売は海上の波風の心配のほかに、いつ起こるとも知れない恋風が恐ろしい。

雨が降って物淋しいある夕暮に、手代が大勢寄合い、めいめいの主人が分限者になった由来を語り合ったが、なにか種がなくて長者になった人は一人もいなかった。

いずれの話を聞いても、大金持ちになりはじめは、並々の事では駄目なものだ。皆それぞれわけがあって、世間並とは格別の相違がある。

さてこの長崎で船来品の買置をするには、特に相場の安い物で、何年たっても破損しない物を買込んでおれば、利益を得ないということがない。

『新版日本永代蔵』(著 井原西鶴、訳 堀切実、KADOKAWA)より



300年たってもお金については何ら変わっていない。

本日の学び
・倹約が得意な人は儲けるのが下手。儲けるのがうまい人は倹約が下手。
・お金持ちはどこかの段階で半端ない努力をしている。
・長崎の遊郭は気をつけよう。

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