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江戸時代に学ぶお金 その18:正直に本業をがんばるのが吉


巻4③ 仕合せの種を蒔銭(まきせん)

人は正直を本とするもので、これが神国日本、なかでも伊勢の国のならわしである。

その伊勢神宮の社は簡素な社殿だが、軽々しくも、その百二十末社は、紙表具の御神体で、人はそれを疑うことなく、殊勝に有難く思って、この日本に住む者はここに参宮するのである。

ここは世渡りの業のさまざまある所である。それに人の気心を察して商いを上手にやるのは、この国の特徴である。

世の中に銭ほど面白いものはない。

ある時、江戸の町人が参宮にやってきた。
世間には金もないくせに見せかけだけで商売をする空大名のような商品が多い。ところがこの人は表向きを軽く見せても、その資産内容のしっかりしていることは、暗がりに鬼をつなぐというたとえのように、薄気味がわるいほどの力があった。

一方、およそ少年俳優たちの給金は、その場かぎりの徒花のようなもので、身につかないものだ。

なんといっても、人はそれぞれ本業をよくわきまえることが大切である。

『新版日本永代蔵』(著 井原西鶴、訳 堀切実、KADOKAWA)より


300年たってもお金については何ら変わっていない。

本日の学び
・正直に仕事をすることは大事である。
・お金儲けはやっぱりおもしろい。
・本業をきちんとやろう。

★3月23日(土)10:00 - 11:00 オンライン講座やります。

経済的自立とは、「人に頼ることなく、自分で働かなくても食べていける状態」を意味します。

経済的自立は手段であり、目的は自分のライフワークをお金の心配なく思い切りやること。

この目的を達成するためには、
具体的に自分のケースに当てはめて数字で理解することが何よりも重要です。

なんとなく雰囲気で考えていると、あっという間に10年、20年という時が過ぎ、
いつのまにかライスワーク(=食べるためにする仕事)に忙殺される人生に陥ってしまいます。

このセミナーでぜひ、大変重要な「はじめの一歩」を踏み出していただきたいと考えております。

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