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経済的自立を目指した高配当企業の株価データ分析

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高配当企業を対象として、株価を分析する手法を統計の解説とともに具体的に提示します。 週1~2の頻度で更新します。
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#note毎日更新

高配当企業の株価データ分析 その13:株価の関係はさまざま

それでは具体的に、高配当企業同士の株価の関係についてみてきましょう。 まずはじめは、日本製鉄と住友化学。 この2社の株価はかなり正の関係が深そうですね。実際相関係数も、0.93です。この2社は、コロナ時はほぼ、同じような株価の推移してきたと言えます。 次に、出光興産とセゾン情報。 こちらは、負の関係がありそうです。実際、相関係数は-0.45と、ある程度強い負の相関関係がみられます。一方が高い時はもう一方は低い、一方が低い時はもう一方は高い、という関係をはぐくんできまし

高配当企業の株価データ分析 その14:関係編ゴール。良い夫婦とは。

いよいよ関係編、三笘(日本代表サッカー選手、今一番輝いている日本人選手)とともにペナルティエリア内に入ってきました。三笘がいるので、ゴールは間違いないです。 三笘選手は一旦おいといて、前回の振り返りです。 こちらは、高配当企業22社(A~V)に日経平均を加えた全23社の、全ての1対1の組み合わせに関する株価の相関係数を示したものです。 色は以下です。 ・赤が濃くなるほど、正の相関が大きい。 ・青が濃くなるほど、負の相関が大きい。 ここで私が着目したのは、最も青が濃いと

高配当企業の株価データ分析 その15:分類編はじまります。まだ、すいてます。

ついにこのシリーズも、最終章にはいります。 変動編では、株価変動のリスクは、変動係数を使って表現できることが分かりました。 → 不安な人はこちらで復習をお願いいたします! 関係編では、2社の株価変動の関係は、相関変数を用いて表現できることが分かりました。 そして負の相関関係にある企業を組み合わせることで、リスクを下げることができることが分かりました。 → 不安な方はこちらで復習をお願いいたします! ただ、株を買う時は2社の組み合わせで買うケースは少なく、もっと沢山の

高配当企業の株価データ分析 その16:シリーズ全体の最終回 また会う日まで

前回の宿題は、 「株価データの分析の場合、複数の企業を組み合わせてリスクを下げることを考えた時に、どの特徴や性質で分類するといいでしょうか?」 でした。 宿題の文脈を確認したい場合はこちら。 ここで表を2つ共有いたします。 以下は業種ごとの高配当企業の株価が、前月と比較して上がったか(↑)、下がった(↓)を時系列で示したものになります。1つ目がコロナ前の平常時、2つ目がコロナ時です。 ちょっと面白いですよね。 このグラフで私が着目したのは、上がると下がるのパターンです