マガジンのカバー画像

経済的自立を目指した高配当企業の株価データ分析

16
高配当企業を対象として、株価を分析する手法を統計の解説とともに具体的に提示します。 週1~2の頻度で更新します。
運営しているクリエイター

#標準偏差

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その3:変動を表現し始めよう

その1を見てない人は、まずその1を見てください。  上記は、コロナ前の平常時(2016/7/1~2019/6/30)とコロナ時(2019/7/1~2022/6/30)の高配当企業4社の株価変動を示したものです。  この変動をうまく表現するのに大変優れた統計指標があります。  それが、標準偏差です。一般にσ(シグマ)と呼ばれます。 思考停止、禁止  こういう統計用語が出てきた瞬間に、ここで読むのをやめる読者が沢山いることを私は知っています。そしてこれまでの時代はそれでも

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その4:変動をそろそろ表現しよう

その1を見てない人は、まずその1を見てください。 前回の振り返り 上記は、コロナ前の平常時(2016/7/1~2019/6/30)とコロナ時(2019/7/1~2022/6/30)の高配当企業4社の株価変動を示したものです。  この変動をうまく表現するのに大変優れた統計指標があります。  それが、標準偏差です。一般にσ(シグマ)と呼ばれます。  この標準偏差までたどりつく道のりが大変長いです。  前回、偏差平方和を使うとばらつきがうまく表現できる、でも数が増えると偏差

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その5:変動と標準偏差と多様性

その1を見てない人は、まずその1を見てください。 標準偏差の改名  前回の宿題は、 「じゃあ、標準偏差はどんな名前だったらよいか?」 でした。  みなさま、考えていただけましたでしょうか?   (宿題の文脈を確認したい人はこちら)  実はお便り沢山いただきました。どうもありがとうございます!  いろいろあったのですが、その中で私がベストと認定したのは、  「多様性」 になります。  英語で言うと、いまはやりのダイバーシティです。  これよくないっすか? 標準偏差

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その6:標準偏差を具体的にみてみよう。

その1を見てない人は、まずその1を見てください。 高配当企業の標準偏差の表  本日は高配当企業の株価の標準偏差(=たよーせい)を具体的にみていきます。  上記の表は、各業種を代表する高配当企業の2016年7月から2022年6月までの株価の平均と標準偏差を示したものです。並び順は2022年8月22日時点の配当利回りの高い順になっています。  この表をみて、何か言えることはあるでしょうか?どなたか気づいたことがあれば、お願いいたします。  と言っても、「こんな表をだらだ

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その7:変動を表現する最終兵器登場

その1を見てない人は、まずその1を見てください。 変動を表現する最終兵器 みなさま、お久しぶりです。約2週間ぶりの登場となります。 変動を表現するということで前回やっと標準偏差まで到達しました。 ※前回を復習したい方はこちら しかし、標準偏差にも問題があることが判明しました。 それは、 平均が大きいと、標準偏差も大きくなる。 ということ。 意味することは、平均が違う者同士を比較できないということ。 株価はそれこそ数百円から、数万円まで多岐にわたります。 2023