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経済的自立を目指した高配当企業の株価データ分析

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高配当企業を対象として、株価を分析する手法を統計の解説とともに具体的に提示します。 週1~2の頻度で更新します。
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#学問への愛を語ろう

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その9:関係編 はじまります。

いよいよ関係編 紆余曲折の連続だった変動編が終わり、いよいよ関係編がはじまります。 こちらは素直にいけるといいんですが…… 関係編では最終的に、「2つの株を組み合わせて劇的にリスクを下げる方法」を高配当企業を題材に使って教授いたします。 リスクさえ低ければ、怖いものはない。チャレンジも思い切ってできる。 総合格闘技でいうと、まじんの鎧を着て戦うようなもの。 麻雀でいうと、対戦相手の牌が全て見えているようなもの。 パチンコでいうと、出る台を店員から教えてもらっているような

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その10:気温と株価の関係

※登場する株式会社は全て架空の会社です。 以下は東京の2022年の平均気温です。 3月過ぎると、ほぼ同じくらいのスピードで暑くなっていってますね。 一方、寒くなる方はより急激に下がっていってます。これを見ると、夏からいきなり冬になった、というのも分かる感じがします。 次にこちらは、東京でビジネスをやっている株式会社サマーの株価の推移です。 株式会社サマーは、夏に強い人財が多い会社です。市場もそのことを知っていますが、2022年はその市場の期待以上に夏場はみんな頑張りま

高配当企業の株価データ分析 その13:株価の関係はさまざま

それでは具体的に、高配当企業同士の株価の関係についてみてきましょう。 まずはじめは、日本製鉄と住友化学。 この2社の株価はかなり正の関係が深そうですね。実際相関係数も、0.93です。この2社は、コロナ時はほぼ、同じような株価の推移してきたと言えます。 次に、出光興産とセゾン情報。 こちらは、負の関係がありそうです。実際、相関係数は-0.45と、ある程度強い負の相関関係がみられます。一方が高い時はもう一方は低い、一方が低い時はもう一方は高い、という関係をはぐくんできまし

高配当企業の株価データ分析 その16:シリーズ全体の最終回 また会う日まで

前回の宿題は、 「株価データの分析の場合、複数の企業を組み合わせてリスクを下げることを考えた時に、どの特徴や性質で分類するといいでしょうか?」 でした。 宿題の文脈を確認したい場合はこちら。 ここで表を2つ共有いたします。 以下は業種ごとの高配当企業の株価が、前月と比較して上がったか(↑)、下がった(↓)を時系列で示したものになります。1つ目がコロナ前の平常時、2つ目がコロナ時です。 ちょっと面白いですよね。 このグラフで私が着目したのは、上がると下がるのパターンです