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Let's Groovin!! オカソウのターン!Vol.17(岡村)

ご機嫌よう。この頃ライブの日はオープンまでの間散歩するのが日課になっている岡村です。

Filmlandのメンバーはライブの前は読書をする奴がいたり、メンバー同士で外食しに行ったりそれぞれのルーティンがありまして、これはルーティンと呼べるのか分かりませんが僕は基本ライブ数時間前からほとんど何も食べません。

これは緊張してて食欲が出ないだとか、どこぞのトレーニーのように本番前に身体を気遣った調整とかではないんです。

では何故なのかと言うと、これは本当に学生時代、軽音楽部でライブをしてた頃から変わらないのですが、僕は腹が満たされているととにかく集中に欠く無防備な状態になるんですね。
一般的にはエネルギーを充填した方が頭も冴えて作業効率が上がるはずだと思います。

ただ僕の場合体感的にですが、体が満たされている状態よりこの身一つでステージに立ってる時の方が適度に緊張感も持ててグググッと演奏や音楽そのものに入り込めるんですね。
ステージに上がる時はポケットに入ってる貴重品なんかは全部出しておく演者さんも多いと思うんですが、僕的には胃袋の中もその延長線上で、入っているだけで雑念の元になっちゃうんです。
これ共感して下さる方がいると嬉しいです笑


で、通常のブッキングライブというのは大概リハーサル後にオープン前の演者・スタッフの顔合わせというのがあるのですが、大体この間30分〜小一時間程度空くわけですね。


その間僕は何をしてるか、

そう、散歩です

うちのメンバーはそれぞれナードな一面を持ち合わせていて、インドアで文化的な趣味が多い中「散歩って…笑」と小馬鹿にされることもあるのですが、裏を返すと老若男女誰でも簡単にできる最高の趣味なわけです。


ただ僕個人的になんですが、散歩は「歩く」という基本的な運動になるわけなので代謝の上昇やダイエットに効果的!など謳われているわけですがそこはどうでもいいんです。


どちらかというと初めてライブしにいく土地だったり、普段あまりバンド以外では行かないような地域でのらりくらりと歩き回り、たまに立ち止まったり、その土地柄だったり町の雰囲気を味わう方が重要だったりします。
「ここにこんな良さげな店あるんや〜」とか「この辺は品の良さそうな奥さんいっぱいおるなぁ…」とか、全然その程度のくだらないことなんです。

ここで折角なので前回下北沢での風景を少しばかり。

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こちら下北沢BASEMENT BARから坂道を登っていくと現れる森巖寺(しんがんじ)というお寺です。

前々からちょくちょく見かける度に「立派な門構えだなぁ」と思っていたので調べたところ、江戸時代初期、1608年創建の針供養で有名な歴史あるお寺だったんですね。

本堂は離れているみたいで、さすがにライブ前に回る時間は無いのでまた改めて出向きたいところです。

近くに咲いているお花も綺麗です。

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と、本当にこの程度のことです。笑


ただこうやって文章に書き起こす際に改めて考えてみると、その土地の空気をしっかりと吸い込むという行為自体がその日のライブへのモチベーションアップに繋がっていたような気がします。

また散歩にはリラックス効果もあるので、食事を抜くことでの緊張感とうまい具合にバランスを取ろうとしているのかもしれないですね…笑

この季節なんか昼間はさすがに暑過ぎて倒れちゃいますが、夕暮れ時に少し汗ばみながら歩いたりするのも心地良かったりするのでオススメです。


引用:WHILL/お役立ちコラム(https://whill.inc/jp/column/26_walking)
散歩をして風景を見たり自然の音を聞いたりすることで、脳がリラックスできるのです。また太陽の光を浴びると、体内でセロトニンの分泌が促されます。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれる、ストレスに対して効能のある脳内神経物質のひとつ。精神の安定にも関わるとされており、気分も前向きになります。


それでは!
サタデーナイ





危ない危ない、ただのボケ防止みたいな散歩コラムで今週を締めるところでした…

前回の続き、新曲「Waves」についてですね。

Apple Music

Spotify

前置きの長さで見透かされているかもしれませんが、そうこの曲、ことベースアレンジについてというところでは実はもう声を大にして伝えたいことはそんなに無いんですね。笑

強いてテーマをもう一つ挙げるとすれば、今までの自分のアレンジで最も引き算的に作ったベースラインというところでしょうか。

前回、今までの自分のアプローチには無かった支えるベースに徹したことはお話ししましたが、これに付随する形で引き算しまくってるんです。

どういうことかと言いますと、まずこの「Waves」を既に聴いてくださって勘付いた方もいると思うのですがこの曲、Death Cab for Cutie的な雰囲気も強く纏ってるんですね。
前回はUKインディーとのクロスオーバーを試みた話でしたが、やはりこの曲はそういったUSインディー的な匂いが全編を通して醸し出されているわけなのです。

そこでこれは僕の主観なのですが、90年代後半〜00年代前半のUSオルタナの楽曲って、音源ではベースが本当にシンプル且つ後ろに引っ込んでるイメージがどうしてもありまして(ジャンルによっては全然該当しない場合もありますが)

そしてさらにこの「Waves」では楽曲冒頭からベースシンセのテーマフレーズがループされ続けているため、思いきってシンセに低音を預けてみようと試みたわけです。

バンドサウンドであることだけは主張できる必要最低限のピッキングニュアンスだけを残して帯域はスッキリめに、音量感もあくまで鳴っていることが分かる程度に留めています。

拍間が大きい楽曲なので、自ずと刻みも白玉で空白と音の伸びをとにかく意識したベースラインになっていた気がします。


はい、音源に関してはこんな感じなんですがここで一つ、皆さんの思い浮かべる大好きなインディーロックバンドのベースサウンドはライブでも音源同様控えめなのでしょうか。

違いますよねぇ……

ぶってぇかっけぇオルタナティブロックサウンドブチ鳴らしてますよね……


これが「Waves」における僕の中での真の裏テーマ、ライブではがっつりロックバンドするというギャップです。


実は音源でもレコーディング時は太くて芯のある音を作った上で、わざとそれをフェーダーとEQ調整で潰すとかいうアホなことをしているのですが、ライブではそれを思いきり解放してます。


やっぱり僕たちバンドキッズはライブを観に行った時に音源とは違う迫力だったりアグレッシブさを感じた時心鷲掴みにされますもんね。
そういうことなのです。


完全に露骨な宣伝になりますが、ぶっちゃけこの「Waves」最近ライブでは音源よりさらに磨きがかかってきているので、音源を聴いた上で是非会場にも足を運び、生の音を体感して下さい。


サタデーナイトにまたアオウ‼︎

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