2階の6号室
あいつなんてと、勝手にレッテル貼って、見下して、突き放しているけれど
本当は悔しくて、羨ましくて、もし自分がそこにいられたら、だなんてことを考えている
想像したら、やっぱり現実を見られなくて、苦しくて、耐えられない、でも強がってしまう
絶対に叶わないと分かっていても、自分のためにならなくても、たとえ帰ってこられないとしても、蛇口をひねって逃げてしまう
その先なんて考えずに、無我夢中に廊下を走っていくのが楽しいんだ
何日かかるだろうか
私の部屋にはもう戻れないかもしれない
それでもいいんだどうか
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