見出し画像

リモートワークが長引いたら知っておくといいかも?しれないこと

 新型コロナウイルスでにわかに注目されるようになった「リモートワーク」こと、自宅勤務。出版界は私が入る前から、多数のフリーが働いていた。出版社や編集プロダクション、デザイン事務所に所属していなければ、ほぼ自宅が仕事場になる。私もフリーとして一人で仕事をして、気がつけば20年以上だ。そんな経験から、テレワークで必要なもの、知っておくと、もしかすると役に立つかもしれないことを書こうと思う。

声を出す環境を意識してつくる

 自宅勤務が長くなってくると、案外、困るのが、会社にいたときは通りすがりやランチタイムにしていたような、ちょっとした会話をする相手がいないことだ。家族に話してもいいのだが、仕事に関することだと説明に時間がかかったり、そもそも説明するほどのことでもなかったりする。若手社員であれば、作業で悩んだり、迷ったときに先輩に聞いてもらったり、中堅以上の社員であれば、息抜きになるような愚痴だったり。とても些細な会話だし、会社にいるときは記憶に残らないくらいの挨拶程度の会話なのだけど、一人になると、そんな話ができないことが、けっこうこたえてくる。要は、しんしんと孤独が身に染みてくるのだ。

 誰とも話さないことで顔の表情が固まるのを防ぐには、気軽に電話なりSkypeなりで話せる同僚、仕事も含めて話し合える友だちと以前よりまめに連絡を取るといいと思う。あるいは、家族との食事の時間は、必ず話題を意識して作り、会話を活発にするなどなど。

 スマートフォンが連絡ツールの主役になって以来、文字でコミュニケーションすることが増えた。SNSも文字ツールだ。SNSで息抜きをするのもいいのだが、「声を出す」ことはとても大事。会社と自宅勤務での一番の違いは、この声を出すか出さないか、だ。自宅勤務は、通勤がない分、楽なこともあるが、体を動かす機会は減る。声も同じ。声を出す機会を増やそう。どうしても話し相手が見つけられないときは、一人カラオケでも気持ちがスッキリする。

規則正しい生活を守る

 いつまで徹夜で仕事をするのか、とつい愚痴ってしまうほど、不規則な生活を続けてきたので、私もえらそうなことは言えないのだが、だからこそ、「規則正しい生活は大事」と言いたい。通勤がなくなると、どうしても夜型生活になりやすい。体力に自信がある年齢なら、なおさら「ちょっとくらい寝不足でも」という気になってくる。

 体内時計に備わった1日は25時間サイクルと言われている。それを太陽の光を浴びることで、朝と認識して、リセットするのだそうだ。なぜ夜更かしがダメかというと、夜に起きている時間が長くなってくると、落ち込みやすくなる。鬱々気分になりやすいのだ。意識して就寝時間は守ったほうがいいし、「あれ?落ち込んでるな」と思ったら、早めに休んで欲しい。私の体験から言っても、理想は午前12時、遅くても午前2時には寝ておきたい。

食事と入浴の時間は決めておく

 家族、とくに子どももいる人は、まずないと思うけれど、生活が不規則になってくると、食事や入浴の時間もずれてくる。仕事に追われて食べ損ねたり、シャワーで済ませたり、ということも往々にしてある。

 睡眠と同じく、食事は生活の基本だし、リラックスさせてくれる入浴は、仕事とプライベートを切り分けるリセットタイムになる。とくに入浴はシャワーではなく、湯船にゆっくりと浸かりたい。

 自宅でのデスクワークは通勤がない分、体を動かす時間が減る。豪邸に住んでいるならともかく、東京の住宅事情では室内での歩数も会社にいるときより明らかに減る。筋肉がこわばっているので、そのまま放置していると血行が悪くなり、肩こりや腰痛の要因になりやすい。毎日、湯船に浸かって体をほぐすことが大切だ。

ラジオ体操かストレッチをする

 入浴と同じ理由で、体を適度に動かすことも心がけたい。1時間に1回は立ち上がり、お茶を入れたり、全身をほぐしたりすると、ほんのちょっとの体の動きでも血行がよくなる。

 それに加えておすすめなのが、ラジオ体操。子どもの頃は、「こんなに軽い体操で運動になるのかな?」と思っていたかもしれないが、筋肉が硬くなってきた大人には、けっこう効く。最近は、筋トレになる筋肉体操など、もう少しハードな体操もあるので、TVやラジオの放送時間をチェックしておくといい。

 自宅で一人で仕事をしていると、ついダラダラ過ごしてしまうので、ラジオ体操の時間が、仕事にメリハリをつけるきっかけにもなる。

 と書いていたら、案外、いろいろあるなと思った。役に立つかどうかは分からないけれど。今日はここまで。また時間のあるときに第2回をやる、かも?


仕事に関するもの、仕事に関係ないものあれこれ思いついたことを書いています。フリーランスとして働く厳しさが増すなかでの悩みも。毎日の積み重ねと言うけれど、積み重ねより継続することの大切さとすぐに忘れる自分のポンコツっぷりを痛感する日々です。