借金を重ねる母と過食を続ける私
借金塗れの両親が長年住んだ住処を老朽化に伴い手放すことになった。止せば良いのに新築の家を買って。
無知による生活費の嵩み、子ども3人の我儘と世間体のための教育費、頑張ってる自分へのご褒美…借金に次ぐ借金で回らなくなった首を、土地の売却により精算し、お釣りが来ると言うのに、それを元手にローンを組んで新居を買う暴挙に出る母に開いた口が塞がらない。
家族会議は、我が家のイニシアチブを握る祖母とその実の娘である母による、私たちこんなに辛いのに頑張ってるんです…という独壇場で、父は頭弁を拒否。不戦勝によって新築購入である。万年平社員の父55歳からの20年ローン。
ここ最近過食の止まらない私は、生まれ育った元の実家に別れを告げに来た。
非嘔吐過食な私は生まれ育った実家と共にサヨナラするのだ。
サヨナラするのだ。心残りは何もない。
賃貸だけど自分の家がある、独りだけど独りなりの日々がある。
週明け実家は解体される。新しい私が待っている。
………
いつか、父と母がローン返済に行き詰まったとしても私には関係ない。
私と母と父は他人なのだ。血は繋がっていても。
そう思うと気が楽になるし、父と母にも優しくなれる。
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