金曜日の午後は本との出会い
「昼から遊びに行ったら?」
金曜日の朝、キッチンで朝ご飯の後片付けしていると
息子をあやしている主人から声をかけられた。
(主人の休日は平日)
「俺、朝にメガネ屋にメガネ取りに行かせてもらうし、昼からはそっちが出かけたらいいよ」
どうしよう。
とても嬉しい提案だけど
一人で出かける時間があるとは思わなかった為、まったく行く場所が思いつかない。
しかし、0歳育児をしている今
1人で自分の自由時間として出かけられる機会というものは
とても貴重なのである。
行っていいなら、ぜひ1人で出かけたい。
ただ、どこに行こうか・・・。
大阪駅や、本町の方にハンドメイドの仕入れに出かけるには少々時間が足りないし
別に今必要なものもない。
服も先日、店頭とネットショップで購入したばかりだ。
自分が何をしたいか、何か買いに出かけた買ったものはなかったか
考えてみる。
・・・・・・・
あぁ、そうだ。本をゆっくり見たい。
それでカフェで甘いものを食べたい。
無理に遠くに買いに出掛けてせかせかとするより
近所でゆっくりと過ごしたい。
私は息子を主人に任せ、家から自転車で10分ほどの、古本屋さんに行くことにした。
こうやってゆっくり古本を眺めるのも久しぶり。
前はちょいちょい主人と一緒に欲しいゲームを買いに来ていたけど
息子が生まれてからは、ここに来たのは初めてじゃないだろうか。
あいにくお目当ての本は見つからなかったけど、とても素敵な古本に出会えた。
(詳しくは後述で)
その後、本屋や服屋さんも入ってるような、少し大きめのスーパーに行く事にした。
そこに入っている本屋は本当にフロアの一角ぐらいしかないため
欲しい本が見つかるとは期待していなかった。
けど、意外や意外。
私が気になる本がたくさん揃っている。
これは思わぬ収穫すぎる。
自分がハッ!とする本というのは
どんな本かパラッと中身を確認する2秒で衝撃がある。
本の一目惚れ。
今や電子書籍で買うことが多くなったけど
この瞬間というのは、やはり紙媒体の本ならではだと思う。
私は興奮でドキドキしながら迷わず3冊を手にとりレジに向かった。
ゆっくりと1人で買い物をしていると、あっという間に時計は16時前になっていた。
帰ったらすぐに晩御飯の支度をしてご飯というのに
私はカフェで外を見ながらソフトクリームあんみつを堪能する。
1人で出かけれた日はカフェに行って甘いものを食べるっいうのが息子がうまれてからのマイルール。
黒蜜がかかったソフトクリームってなんでこんなに美味しいんだろう。
あんことソフトクリームの相性は最強すぎる。
やはり、遠くまで行かず
近所でゆっくり過ごすと決めて正解だった。
本との思わぬ素敵な出会いもあったし、何より時間がゆっくり流れている。
急いで帰らずとも帰宅にかかる時間は10分。
近所最高.....!
私が購入した本はこちら⇩
こちらはその名の通り、配色見本が掲載されている本なんだけど、もう世界観が素敵すぎる。
3色で構成されているマカロンもイメージがわかりやすくて助かるし
(個人的に5色構成とかなってくると使い方が難しくなると感じる)
一つ一つ、短い詩のようなものも載っている。
配色見本に詩が必要かどうかは人によって感じ方は違うかもしれないけど
私はこの本の世界観に合っていて、とても素敵だと思う。
これを読んでいると、色のイメージやシーンが妄想の中で膨らんで制作意欲が刺激されるのも良い。
デザインを学び出した高校生の頃から
たくさん配色見本帖は見てきたけど、ここまで世界観が構成されている
眺めているだけでも楽しい本は初めて。
この本に出会えて本当に幸運だった。
こちらの本には、今流行りのVloggerやインスタグラマーの方の丁寧な暮らしが掲載されている。
もともと自身のズボラな性格に加え
育児、家事、制作のトライアングルの渦中にいる今
なかなか丁寧な暮らしというのは難しい。
なんやかんやとバタバタしていたら
1日はあっという間に時間が過ぎている。
いつも本当に1日24時間あったのだろうかと感じてる。
もっと丁寧にこれをしたいと思うことがあっても
忙しさにかまけ、スルーしていることも少なくない。
そんな私にとって、本書のような価値観、暮らしというのは憧れそのもの。
私もこのように暮らしたい・・・!
全てが同じようにできるわけではないけど
ひとつ、ひとつ、できることから家の中を整えることはできるはず。
私も自分の暮らしを見つめ直したいと思った。
ずっとそばに置いておきたい本だなぁ。
普段はiPadを愛用していて、今や刺繍作品のデザインなども全てiPadで制作している私でも
ノートは欠かせない。
机の上にはいつも使用用途が分けられた数冊のノートが並んでいる。
いつでもすぐにパッと書けるように並べてあるのだ。
ノート好きにとって、他の方々のノートの使い方というのは気になるところ。
この本の面白いと思ったところは、ノート術的な本はたくさんあるけど
こちらは、「小さいノートの使い方」に特化した本なんですよね。
紹介されている事例は、どれもとても実用的なんだけど
小さいノートだから装飾はそこそこ、パパッと書いたような、いい感じのゆるさがある。
他の人が可愛らしくデコったノートや手帳を見るのは好きだけど
いざ自分がそれをしようと思うと今はなかなか難しく・・・
これは実用的かつ時間がかからない事例が多いので
すごく参考になる。
私ももっとノートを活用して、心を豊かにしていきたい。
最後に紹介するのは、古本屋で買った本。
31名の刺繍ライフが掲載されている。
これがとっても素敵で、みんなそれぞれこだわりや想いがあって
針を刺しているということを改めて感じる。
こだわりの道具なども紹介されていて勉強になる。
古本なので、カバーの裏が少し折れがあるけれど・・・・
これもまた古本の醍醐味。味がある。
はぁ、どれも本当に良い本!
繰り返し繰り返し読みたい。
そしてやっぱり、電子書籍のはない
紙をペラペラめくる楽しさというものを改めて感じた。
私は実家に住んでいた独身時代の頃
母に「本ちょっとは捨てないと床が抜ける!」
と怒られるくらい本を持っていた。
でも結婚し、賃貸となり
自分だけの部屋というものがなくなったので
部屋に置くものはとても吟味する用になった。
本は特にそのひとつ。
いまやほとんどの本を電子書籍で買っている。
その方が、買いに行く手間もないし、何より幅も取らない。
私の本棚は、細いカラーボックスの中段に入るだけと決めた。
ここにあるものは、選ばれし本たちだ。
ここに、この日買った本たちを並べるのが
また良いのだった(ニヤニヤ)
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