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はじめまして、株式会社FIKA代表の福山と申します。
5年ほど前から訪日外国人向け宿泊業を行っています。現在UNPANというブランドで3棟のホステルとDENというブランドで1棟のホステルを運営してます。
ご多分に漏れずコロナで大変なことになってます。3月に入って稼働率は20%を切り、4月に入ってからは10%を切るまでになってしまいました。


集客もままならない状況で一番コストを下げる方法は全てのホステルを閉館してしまいスタッフには全員休業してもらうのが一番良いのですが、こうした機会なので何か社会インフラとして利用して貰う方法はないかと考えていました。宿泊施設というのはその施設の生活上衣食住の食と住を提供できます。ならば地域の困った人に利用してもらおうとずっと考えていました。ただ、はじめは立ち上げそのものに大奮闘していたのと、逆に落ち着いてからは大変ありがたいことにずっと稼働率が90%前後で推移していて、なかなかそういう機会がありませんでした。

さて、お客さんがいないわけだし、せっかくなので困った人に使ってもらおうと考えたのが3月中旬。自分たちは外国人観光客がメインゲストなので、まずは帰国できなくなった外国人観光客を助けたいという思いで、「Stuck in Japan」という格安で長期宿泊できるプランを作りました。そのプランは周囲の外国人にすぐに知り渡り、無事困った外国人の人を受け入れることができ、テレビの取材が入ったりもしました。

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4月に入り、ちょうど緊急事態宣言が出るか出ないかという時です。もう一つ自分は気にかかっていたことがありました。それはコロナのストレスと家にいることが多くなることで増える家庭内暴力の問題です。全世界でそうした事例が報告され、ニュースにもなっていました。Stay home という号令がかかり、皆が家にこもるときこそ寄り添って支え合いたいのに、家にいられないというのは考えるだけでもつらい状況です。特にそれが子供の場合はなおさらです。


緊急事態宣言が出ればそうした人がたくさん出てくるかもしれないと思い、いくつかの団体と話をしてまずは無償で女性を受け入れることにしました。ただ、スタッフのシフトを大幅に減らしている中なので会社として行うべきか悩ましく、検討する時間もなかったのでまずは独断で個人で支えるということにしました。1泊のコストは2,000円です。その頃から特別給付金の噂もあったので、それをとりあえずはこの活動に充てれば良いかなと思ってました。


スタッフに受け入れの話をしたとき、快く承諾してくれたのと、この状況で社会の役になっているということがスタッフの自負心に繋がっているということもわかり、メンバーのことをとても誇り思いました。それならばもっとこの活動を拡大し、困っている様々な人に無償で利用してもらおう、ということで始まったのがUNPLAN Oasisの活動です。


UNPLANの宿泊施設では個室に近いドミトリーベッドと、無料の朝食、シェアのキッチン、リビングルームがあり、そして何よりもなにかあった時に気軽に話しかけられるスタッフやゲストがいます。もちろん消毒液やマスクを用意し、感染症対策には特に気を配っています。


この活動は4月上旬から始めて、100泊以上の利用になりました。また、アルゼンチン大使館からの要請でワーホリや留学で日本に来たものの、職場や学校に行くこともできず、帰国することもできないアルゼンチン人の人達の受け入れも決まりました。
こうしたこともあり、私個人や会社でこの活動を支える続けるのが厳しい状況になってきました。

正直会社はなかなかしんどい局面です。訪日外国人に楽しく快適な旅を提供するということをミッションにしていましたが、4月の訪日外国人は99.9%減という状況。インバウンド需要が復活するのは早くて1年、ながければ2,3年と言われています。神楽坂の建物の家賃減額交渉は2ヶ月前から話をしているのに返事はまだなく、費用は出る一方です。FIKAメンバーもなんとか売上を作ろうと様々なことにチャレンジしてくれてますが、慣れないことばかりで、実を結ぶのには時間がかかります。


FIKA OASISの利用は緊急事態宣言が解除になってもしばらく続くでしょう。
Stay homeが国中で叫ばれている中、Stay homeができない人たちの心細さっていったらないと思います。そして何より利用者の安心した表情を見ていると、この活動を続けたいという気持ちは強くなります。
ということで支援をお願いするために寄付サイトを立ち上げました。
もしこの活動を応援くれる方がいらっしゃったらこの記事のシェアや寄付をしていただけたら嬉しいです。よろしくおねがいします。

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