なぜKing gnuはこんなにカッコいいのか
もはや日本の音楽界を牛耳る日も近いだろうバンド
それが”King gnu"である。2019年にメジャーデビューしてから彼らが流行るまでの速さは異常だった。気付いたら若者の間でカリスマになっており、気付いたら幅広い年齢層のリスナーを虜にしてしまっている。
かく言う私もking gnuのファンである。しかし最初は「まーたよく分かんない流行りのバンドが出てきたなーおい。」くらいの印象だった。
「どうせ甲高い声で切なげな歌詞歌って女々しさ全開の歌ばっか歌ってんだろうがよぉ!!」と勝手に悪印象を彼らに向けていた。本当にごめんなさい。
多分ぼくと同じように彼らにハマった人もたくさんいるだろう。聞く気すら起きなかったリスナーをも虜にする彼らの魅力とは一体…。
見た目がかっこいい
「いきなりルックスの話かよ」と思われるかもしれないが許してほしい。かっこいい人たちがかっこいい音楽をやっていれば性別関係なく魅力的に映るものだ。楽曲自身に説得力も生まれる。
ということで彼らのルックスを見ていこう
そう、治安が悪い。
夜中に前から歩いてきたら確実に避けて歩くだろう。ファッションも古着を中心にし、くたびれた雰囲気が漂っている。でも全員がオシャレなのも事実である
メンバー1人づつ確認していこう。
常田大希:ギター&ボーカル
歩く彫刻、新時代の鬼才、完璧超人などなど数々の異名を持つKing gnuの心臓となっている人物
キングヌーだけじゃなく他の音楽プロジェクトやアートワークまでやっているすごい人である。
パッと見は近付きがたいオーラがムンムンなのに、笑うと赤ちゃんみたくなるのがズルイ。
SNSで思ってる4倍はイキった投稿してるのも可愛くて好き(褒めてる)
カッコつけてちゃんとカッコいい男、それが常田さんなのだ。
井口理:ボーカル&キーボード
キングヌーの奇人。お笑い担当などと言われるのが井口くん
インタビュー動画やラジオを聞いても、井口くんだけ異様なテンションでふざけていることが多い。
しかし、知れば知るほど誰よりも繊細でピュアな人間なのだというのが分かる。歌っている時のセクシーさはトップクラス。
僕は井口くんのファッションが一番好き
新井和樹:ベース
キングヌーのママ枠である。一番上品な見た目をしている。このヒゲの生やし方と髪型が似合う人は大体教養がある。ソースはハマオカモト
MVの企画でお母さんに自動車をプレゼントし、泣いていたのを見た瞬間に心を奪われた人も多いだろう。
「ったく、また皿洗いやってないのかよ〜笑。わかったやっとくよ。」って言ってくれそう
勢喜遊:ドラム
黄色いビニールシートを体に巻いてここまでカッコいい表情できる人いない。
ダンスもやっていたセキ君はとにかく並外れたリズム感を持っている。僕も少しドラムを齧っていたのだけれども、彼のドラムは異次元だと思う。
頭じゃなくて体にリズム感が染みついちゃってるんだもん。名前にピッタリな勢いの良いドラミングをするかと思えば、しっとり目に叩かせても一級品。
ちなみに井口くんよりぶっ飛んだ行動をすることも多い。井口くんは「笑わせよう」と思ってやっているのが伝わるけど、セキ君の場合はナチュラルにぶっ飛んでる感がある。最高だ
メンバー全員が大学のバンドサークルでカースト上位に君臨してそうなのだ。後輩から「〇〇さんってマジでオシャレでかっこいいよね」って言われてそうな感じがプンプンする。
この”古着屋の店員と仲良さそう感”に心が惹かれる。ズルイぜ
また、ただ単にガラが悪そうなだけではない。彼らは全員から知性を感じる。インタビューを読んでも、言葉を一つ一つ選んでいるのがわかる。常識と教養を持ち合わせた男たちなのがひしひしと伝わる。
「近づきたくない不良」ではなく、「憧れを抱いてしまうガラの悪さ」なのだ。
やっぱりカッコいい奴らがバンドをやっていれば、単純に画面映えするし、見ている方も興味を抱くきっかけになる。
ちなみに僕はボーカル&ギターの常田さんに憧れてサングラスを買った。あまり似合っていない。
曲がかっこいいんだわ
King gnuは自らが作る音楽のことを「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と呼んでいる。
…は?なんじゃそのイキリ散らかした名前は。
カタカナで「トーキョー」なんて言ってんじゃないよ全く!日本人なら日本人らしく漢字で「東京・新・混ぜ混ぜ・様式」と名乗れよ!
と言いたい気持ちも分かるが、彼らの作る音楽は確かに「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」なのだ。
・Slumberland
この曲なんか果てしなく「トーキョー」だ。絶対に「東京」ではない。
ゴージャスで騒々しく、どこか物々しい。聞いてるだけで強くなった気がするし、MVを見ていると”主人公感”を強く感じる。
僕はこれを「クローズZERO現象」と呼んでいる。昔クローズZEROを劇場で観た後、喧嘩が強くなった気がしてガニ股でガムくちゃくちゃしながら街を歩いていたらヤンキーに絡まれて泣いたのはいい思い出である。
・It's a small world
ゴージャス感満載の”強い系”を作るかと思えば、この曲のように繊細で美しい曲も作ってしまう。
めちゃくちゃ明るくて友達も多い人の知られざる一面を覗いてるみたいでゾクゾクしてしまうのだ。これがギャップ萌えか…。
「もっとこの店のメニューを知りたい。深いところまで知りたい!」と思わせる魅力がレストランKing gnuにはある。
・飛行艇
朝起きて歯磨きしながらこの曲を聴くと歯茎から血が出るくらいガシガシ磨いてしまう。シャンプーしながら聴くと目を見開いたまま髪を洗ってしまう。そんなやべえ一曲
・Teenager Forever
「人生楽しんでるかい!?若々しくいこうや!」って言われてる気になる一曲
ただ明るいだけじゃなく、人生の哀愁も含んでいる点が素晴らしい。きっと歳を取るたびに印象が変わっていくのだろうな。学生のうちにこの曲に出会った人たちが心底羨ましい…。
他にも紹介したい曲はたくさんあるのだけどキリがないからここでやめておこう。
メインボーカルが2人いるのも大きい。単純に曲の幅が広がるし、似てる曲が出来づらい。
特に井口くんの声は本当に魅力的だ。ハイトーンボイスなのだが男らしさもあるし色気もある。
キノコ頭で甲高い声をキーキー言ってるバンドだらけだった業界において、彼の声はより一層際立つ。キノコ頭の人たちをバカにしたいわけじゃないが、食傷気味だったのも事実…。
ちなみに井口くんは僕と同い年。それだけで誇りだし、同年代に彼のようなスターがいると、僕も頑張ろうと思える。ガンバやで!井口くん!
総括すると、彼らの曲には”King Gnuっぽさ”がない。新曲を出すたびに新鮮で心躍る魅力が満載なのだ。素晴らしいね
クセが強そうで強くないんじゃ
ルックスからも曲の雰囲気からも、クセが強くて人を選びそうなバンドなのに、彼らは大人気だ。
曲を聴いていると彼らの曲は非常に分かりやすくて取っ付きやすいのがわかる。
・白日
・Tokyo Rendez-Vous(トウキョウランデブー)
聴くと分かるが、Aメロ・Bメロ→分かりやすいサビという構成を徹底している。
古き良きJPOPの構成を丁寧になぞっているのだ。だから彼らの曲は口ずさみやすい。
サビのメロディーもどこか歌謡曲っぽい。どうしてもダサく聞こえがちなはずなのに、彼らの曲にはダサさがないのだ。
もちろんダサかっこいいというジャンルがあるのも承知だが、おそらく作曲担当の常田氏が意図的にダサさを排除する曲作りをしているのだろう。さすが拡声器を使いこなす男は一味違うぜ…。
きっとKing gnuは音楽界の天下を取る。
インターネットが発達し、人々の情報収集能力が肥えた現代では偽物は通用しない。消費されるだけされて飽きられるのも恐ろしく早い。
そんな中で彼らは徹底的に本物を追求し、リスナーに届けている。もっともっとビッグになって歴史に名を刻んでくれ!
おまけ
憎めない人たちだよねホント。大好き
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