女性は数学が苦手なのか?
車のナンバーが大好き
わたしは子どもの頃から、車のナンバーを見ては、足したり引いたり、かけたり、わったりしながら遊ぶのが好きでした。面積を出したり、体積を計算する式も大好きで、積み木をつんで、その体積を計算して、これがもし、器だったら何リットルの牛乳が入るかな?などと想像して遊びました。親が働いており、小学校に入ると放課後は留守家庭児童会へ。紐解いてみるとこの留守家庭児童会は、約50年前に起こったムーブメントで、私が通う小学校では親たちが放課後の子どもの安全のために、まずは体育館の下足場を家に帰っても誰もいない子どものための場所として学校と市役所に対して要求して勝ち取り、市の職員を派遣してもらい子どもを見てもらっていたそうです。私が入学する前の年、砂場の近くに小さなプレハブが立ち、そこが留守家庭児童会となりました。畳と床があり、指導員という名の保育士資格を持っている市の職員二人が毎日待っていてくれました。
放課後になっても学校にいる小学生だったので、学校の先生たちが乗ってくる車を見に行っては、ナンバー遊びをしていたのを思い出します。家に帰り、誰かがいる子どもたちは、公園へ行ったり、友だちのうちに行ったりできるのですが、私たち留守家庭児童、のちの鍵っ子予備チームは、学校の中でしか放課後を過ごすことができません。しかし、特典として普段入ってはいけないと言われている先生たちの駐車場や、給食室の裏側、校舎の裏に潜入することができました。
車のナンバーは無限の可能性に満ちていました。時々、指定ナンバーの「1」がくると、ナンバーの前についているひらがなの画数を添え、遊びました。そして留守家庭児童会では、学校の教科書とは関係なく、好きな勉強を教えてもらえ、私は小二のときに、面積を出す方法や体積の計算を教えてもらいました。留守家庭児童会ではなんでも民主的に決めるということだったように記憶しています。話し合いが毎日あり、掃除の当番やおやつの後始末、遊びのメニューなども学年を超えて話し合いました。留守家庭児童会の名前も話し合いで決めたのを覚えています。
決まったのは「タイガーハウス」。阪神ファンが多かったのかもしれません。絵が上手な子がタイガーの絵を描いてそれをタイガーハウスのマークにし、指導員はそのシャツを着ていました。算数を好きな科目にしてくれたのはタイガーハウスのおかげだと思っています。
日曜日の朝のアンデルセン
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