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涙ながらに泣かないで

  • ゴツゴツした訳「喜び」

  • 本心では喜べないこと

  • 水の門の前に集まる人びとと約束

  • 複雑な感情〜涙ながらに泣かないで

  • 自由な人、イエス、悲しいじゃないか!

ゴツゴツした訳「喜び」

今日はネヘミヤ記8章からのお話です。
特に「喜び」に注目し、詩編の中から喜びを歌う一節から考えてみたいと思います。
「主こそ王。全地よ、喜び踊れ。多くの島々よ、喜び祝え」(詩編97編1節)。
今から2500年ほど前、ユダヤの人びとの礼拝で、「喜ぼう」と歌われていた痕跡です。ここでは、喜び踊り、喜び祝えというフレーズが繰り返されます。
ヘブライ語では、ギール、これが一つ目の喜び、サマッハ、これが二つ目の喜び、です。日本語訳では、「喜び」とまとめられていますが、踊りの時と、祝いの時では喜びが異なる言葉で表されています。rejoice, とcheerがこれに見合う英訳でしょうか。嬉しく思い、朗らかに、そんなふうになるかもしれません。直訳は、もっとゴツゴツした調子になりますので、詩歌であることを鑑みて言葉が調整されたのでしょう。
全地よ、嬉しさを表して踊ろう。島々よ、笑顔で祝おう。
このような感じになると思います。
喜びについて言えることは、これは感情ですから、誰かから喜びなさいと言われてできるものではないと思います。


本心では喜べないこと

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