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読むたべもの

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食べ物に関する記事をまとめています。たべものを読みものにしたらどうなるか。不定期更新です。
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#フェミニスト神学

後悔後

後悔後

 創世記6章5−8節からのお話です。
古くから伝わるノアの洪水物語のすごさは、私たちに現代の世界について考えさせるところにあると思います。

 「主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのをご覧になって」(5)

 と読むと、私たちの眼差しも、地上へ移されます。「地上に人の悪が増しているのだろうか?」と。「心の中を見られたかな?」と思い自分自身をかえりみるよう自然と促されて

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往生際が悪い神〜命乞いのキリスト教

往生際が悪い神〜命乞いのキリスト教

近頃気づくかされるようになったのは、洪水物語に不満満々になってしまう自分の中にはそもそも、神って正しく、優しく、そして人を殺しやしない、という幻想があったということ。
無条件に「神は『私にとって』良いもの」という刷り込みがどこかでなされたのか、いや私自身の聖書の読み方が

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妹も弟もいない時

妹も弟もいない時

物語は無造作に並べられているのではありません。命、エバと名付けられた女性が産んだ子どもたちが成長し、ささげものをめぐり最悪の結末を迎えました。兄弟を殺すということです。

殺された側はもちろんのこと、殺した側にとってもこんなに不幸なことはありません。何も良いことが残らなかったという衝撃の物語が、

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女たちに託されたこと〜創世記4章13−26節

女たちに託されたこと〜創世記4章13−26節

「主のみ名を呼び始めたのは、この時代のことである」と結ばれています。

話はつづく

カインとアベルの物語のその後、それが「この時代」です。カインが土地を離れてゆきました。殺しの報いとして、カインが舞台から退場させられたというのなら、誰でも納得が行きます。でも聖書の記述はそうはなっていません。地上をさまよい、さすらう者をこの物語はフォローしていきます。カインの次世代について細かく記されています。カ

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神が努力したりするのか?そうだ。

神が努力したりするのか?そうだ。

 昨日、駒込平和教会を会場として開放し、駒込平和教会に連なる人々がいろいろなところから集まって、小さな夏祭りを開催することができました。門前にはオープンチャーチと書かれた幟旗がはためきました。下のクリーニング屋さんや、天然食品を扱うお店にも引けを取らない幟が立ちました。
道ゆく人が珍しそうにのぞいてお茶を飲んでくださったり、腰掛けておしゃべりした方もいます。ランチを召し上がってくださった方もいて、

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