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便利と不便の間3 2017年

2017/2/9


今年も軌道に乗ったと思ったらもう2月もどんどん過ぎています。
どうしてこんなに月日の経つのがはやいのかと思いますが、世の中のスピード、それ自体が速くなっていることもあるのでしょう。
とくに情報に関しては、個人のつぶやきが1秒で全世界に発信されてしまう速さ。
買い物に行かなくても、1クリックでその日に欲しいものが届く
便利=速いなのか?
注目されるのも速いけれど忘れられるのも速いだから、次から次へと求められる社会
仲良しの友人といつでもSNSで気持ちを共有できるのはうれしいけれど、同時にわけのわからない繋がりに不安ももつ

ずーーと昔に疑問に思った 便利と不便の間にあるものはなんなのか?
これでいいのか?と昭和のオバさんは首を傾げますが、そうも言っていられない。社会の傾向に沿うことも生きる智恵

今年で教室を初めてかれこれ10年になりますが、ささやかに宣伝フライヤーを作り、テクテク歩いてポスティングしてはじめた教室も
連絡はプリント→メールと進化したと思ったらいまやLINE
保護者からくるふざけたようなスタンプにもなんとも思わなくなり
宿題の説明は時に動画
歌の練習のためにも動画

新しい時代にむけて奮闘努力するのです

2017/10/16

このたび車を買い替えました
色々あってやっと納車の日がやってきました。スタンバイしていたディーラーKさんは、新車の取り説を流れよくはじめました。
「キーは差し込む必要はありません、持っていればエンジンのスイッチが入る事になっています」
にはじまり、お決まりでありながら微妙に仕様に承知の要るワイパーやライトの説明、ルムーミラーやナビのディスプレイに写し出されるアラウンドビューのこと、
安全装備についてあれこれ、、、説明だけでえらく時間がかかる。

今回、私が車を買えた理由は自分の文明への対応力を落とさないため、つまりは老化して行く己の許容量に反比例して進化して行く車のシステムや仕様について行くためです。
昔、同居していた祖母が80歳を過ぎて我が家の電子レンジを買い替えた時のことを、亡くなってからの日記で
「電子レンジが新しくなった、使い方がわからない 悲しい」
と書いていたと知った事は、後に母にも私にも老後の許容量についての想像をさせました。
世の中は便利に、安全にに向けて進化して行っても、「新しいものへの対応力」は年を重ねるごとに無くなって行き、どんなに安全な装備を開発しても、それが最も必要な人間には使いこなせない現実があります。
新車の使い方の説明だけで小一時間、、、、私は機械に強いわけではありませんが、幸い新しいもの好きな性格なので、半分はワクワクしながらその説明に耳を傾けましたが、
母にその新しくなったことの話をすると
「私には絶対むりだわ」とお手上げ!高齢者ドライバー対策も視野に開発した安全装備の新型車。いったいどれだけの高齢者が使いこなせるのか?
指導している高齢メンバー合唱団の練習でプリントを配る時に一回束ねた紙を1枚ずつずらして取りやすくしてあげるのは、年をとると指紋がなくなって紙を取りにくくなるから、、、じゃあ指紋認証ってできるのか?
ならば顔認証ならと開発したら皺だらけで認証できなくなるかも、、、なんて冗談めいて考える
一方で、最近の若者は電話で話すのが苦手だと言うし、そのうち紙に文字も書かなくなる、、財布からお金を出さなくなる、、、鍵は差し込むことがなくなる
進化に寄って退化する人間の機能、、
本当に複雑な気持ちになります
2005年に自分で書いたブログを読んでみました。たった12年でもっともっと驚く世の中になっていました。
便利と不便の間でちょうどいいを探すにはどうすれば良いのか?

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