「ミドルシニアのための日本版ライフシフト戦略」

「ミドルシニアのための日本版ライフシフト戦略」(徳岡晃一郎、木村勝 WAVE出版)
https://www.wave-publishers.co.jp/books/9784866213767/

中高年ビジネスマンが未来を生き抜くために、5つのM(マインドセット、ミッション創造、学び、見える化、マルチ化)を身につけることを提唱している本。はじめにと第1章で、2027年の職場・組織・雇用などはこうなるとの予測が並び、このままだとミドルシニアは生き残れないと危機感を煽る話が続いた。まるで説教をされているような感じだった。その上で、自分が果たしていくベテランの役割として、レジェンド(生き字引)、コネクター(世話人)、イノベーター(永遠の開拓者)の3つのパターンがあると述べている。さらに人生三毛作に向けたキャリアに向けて、NSNI(残るならしっかり、残らないなら急げ)の選択を促している。学び直しの場として、ライフシフト大学、ライフシフトプランナー養成講座、キャリアコンサルタント養成講座、ライフデザイン・アドバイザ養成講座などが紹介されている。また個人事業主的な働き方として「月3万円ビジネス」などが推奨されている。全部読んでみて、下手な定年本よりは良い本だと思えた。ただ、ライフシフト大学の関係者が書いただけあってその記述が少なくなかったし、読むまで「ミドルシニア」の意味がよくわからなかった。どうやら40代-50代を広くターゲットにしたかったようだが、少し絞った方が良いのではと感じた。

ライフシフト大学
https://lifeshift-univ.com/

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