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「外資系1年目のための英語の教科書」

「外資系1年目のための英語の教科書」(マヤ・バーダマン KADOKAWA)

外資系企業で働いてきた著者による、英語でのビジネスマナーの本。英語の本というよりも、挨拶の仕方やメールの書き方など、ビジネスマナー全般に書いてあって、非常に面白かったし、(外資系に限らず)新入社員にとって役に立つ内容であると思う。新入社員でこのサイトを見ている人はあまりいないと思うが。

 丁寧な挨拶をする
①おうむ返しを避ける
②完全なセンテンスで話す
③挨拶にプラスαを
(16ページ)

 挨拶で避けるべきこと
①お辞儀しながら握手する。
②下を見ながら握手する。
③両手で相手の手を握り、力一杯振る。
(35ページ)

 緊急度の高い順に
高い
at your earliest convenience
urgently
as soon as possible
as soon as you can
soon
when possible
at your convenience
低い
(78ページ)

 プロフェッショナルなメールを書く
 「そのメールが翌日の新聞の一面に掲載されても恥ずかしくないように」。最初の会社で働き始めた頃、上司に言われてハッとした言葉です。新入社員や転職したての社員、派遣社員や契約社員であっても、メールを受け取る相手は送信者を会社の代表として見なします。そして、メールは他者に転送されたり、拡散されたりする可能性もあります。
(123ページ)

フォーマル
Sincerely,
Best regards,
With regards,
Kind regards,
Warm regards,
Regards,
Best,
Cheers,
フレンドリー
(157ページ)

 オフィスで使う略語集

ooo out of office 外出中、オフィス不在
TBD to be determined 未定、「(これについては)後ほど決まります」
to be decided
TBC to be confirmed 未確定、要確認、「(これについては)後ほど確定/確認します」
COB close of business 終業(時間)
EOD end of day 一日の終わり、就業時間
FYI for your information ご参考までに
ASAP as soon as possible できるだけ早く
WFH work from home 在宅勤務
etc. et cetera など、その他
ppl people 人(複数)
w/ with
w/o without
no. number
cont. continued 「続き」(パワーポイントのスライドやレポートで、「前のページからの続き」の意味)
PFA please find attached 添付をご覧ください
TAT turnaround time 作業や応答の所要・処理時間
YOY year-over-year 前年比
YTD year-to-date 過去一年間
OT overtime 残業
MTD month-to-date 過去1ヶ月間
ETA estimated time of arrival 到着予定時間

 カジュアルな略語
pls please お願い
thx thanks ありがとう
jk just kidding 冗談だよ
lol laugh out loud 声に出して笑う、「(笑)」
rofl rolling on the floor laughing 床で笑い転げる、「(爆笑)」
(162-163ページ)

 「検討します」は英語に存在しない
 「検討します」はその場での回答や決定を避けるときに使い、「ややno」の意味合いが含まれます。直接的に断るのを避けて丁寧に表現する役割がありますが、これを英語に訳すつもりで I'll think about it. と言っても、そうしたニュアンスは含まれず、ただ「考えます」として受け取られます。曖昧で、前向きに考えるのかやんわり断っているのかがわからず、相手を迷わせる可能性があります。
(222ページ)

 相手へ気を遣いながら反対意見を述べる
 Agree to disagreeという表現があります。「反対の意見を持つこと自体に同意する」という意味で、筆者が勤めた最初の外資系企業で聞き、その後も職場やリーダーたちのスピーチに登場しました。考え方や意見の多様性を尊重し、大切にする姿勢が表れています。違う意見から学ぶものもあり、物事を別の視点から見られ、改善にもつながることがあります。
(228ページ)

 「難しいです」の直訳は伝わらない
 日本語では、相手に直接的に断るのを避け、角が立たないように「難しいです」と婉曲的に言うことがあります。しかし、これを英語で That would be difficult. と直訳しても、その裏にある本音や気配りは伝わりません。文字通り「それは難しいです」と受け取られ、人によっては引き受ける前提で「やるけれど、(その作業や内容などは)難しいです」と捉えられるかもしれません。
(234ページ)

 議題(アジェンダ)をわかりやすく伝える
 外資系企業のミーティングでは基本的にアジェンダが事前に共有され、それに沿って進みます。効率や生産性を考慮し、場合によっては各項目の所要時間が決まっています。スピーカーは時間内で簡潔に話すため準備や練習をします。その意味ではプレゼンテーションと同じです。
(246ページ)

 悪魔の代弁者
 ミーティングでは、理解を深めるために、または議論を活発にするためにあえて異論・反論の意見を言うことがあります。これを play devil's advocate と言い、直訳すると「悪魔の代弁者になる」という意味です。ミーティングで以下のフレーズを聞いたら、その後にチャレンジングな内容の発言が来るサインですが、意地悪をしたい、迷惑をかけたいという意図はありません。検討すべき点や解決すべき点などに気づくきっかけを提供してくれていたり、新たな視点に気づかせ、建設的な話し合いに導いてくれたりしているのだ、と理解しておきましょう。
(254-255ページ)

 4つのステップに沿って謝罪する
①謝罪の言葉を述べる
②失敗を述べ、その理由や原因を伝え、それに対する責任を認める
③同じ失敗を繰り返さないようにする(対策をする)ことを述べる
④責任の取り方、埋め合わせ、今後の対応プランを伝える
(321ページ)

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