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「一人暮らし」
「一人暮らし」(曽野綾子 興陽館)
小説家の曽野綾子氏による、夫がなくなった後の生活についてのエッセイ集。どんどん物を捨てていったり、料理を道楽にしたり、歳を取ったらこんな感じでいいのだろうなと思うと、少し肩の力が抜けるような気がする。でも、このような方はお金の心配がないから、このような颯爽とした老後を送れているのかも知れない。
一人で戦うこと
品を保つということは、一人で人生を戦うことなのだろう。それは別にお高く止まる態度を取るということではない。
自分を失わずに、誰とでも穏やかに心を開いて会話ができ、相手と同感するところと、拒否すべき点とを明確に見極め、その中にあって決して流されないことである。(185ページ)
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