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「大学教授こそこそ日記」

「大学教授こそこそ日記」(多井学 フォレスト出版)

関西の私大KG大に勤務する現役教授の著者による、優雅じゃない生活を綴った本。おもしろいと言うよりは、いろいろ本当に大変な職業なのだなと思った。

学生がレポートを共有する「ハッピー・キャンパス」なるサイトがあることも初めて知った(42ページ)。

後半の、奥様が亡くなって情緒が不安定になって授業の回数を減らしてもらった話(196-200ページ)が本当にお気の毒だった。

 妻を亡くした経験からわかったのは記憶の大切さだ。旅行やイベントという大きな出来事はもとより、ふだんの何気ないやりとりや会話といった妻との記憶が、今の私を支えている。(203ページ)

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