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「もう一度、チャレンジ」

「もう一度、チャレンジ」(本田晃一 祥伝社)

バックパッカーからインターネットの会社経営者になった著者による、チャレンジを促すための本。著者の経歴はかなり謎だが、副題にあるように、「つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法」が書かれている。
https://hondakochan.com/

「人生の目的は笑顔の時間を長くすること」(17ページ)

傍から見ると幸せそうに見える人、会社の中で努力してきてある程度の立場にいる人、家庭を築いて子どもにも恵まれた人、一度成功をつかんだような人---。そんな周りがうらやむような人生を送っている人であっても、あるとき急に楽しさが感じられなくなり、虚しさのエアポケットにはまってしまう瞬間があるということが、実感を伴って改めてよくわかったのです。そして、こうした方々には、何か次への希望が必要だということも。(20ページ)

人生もそれ(ゲーム)と似たところがあります。成功という結果はもちろん素晴らしいし、大いに目指していいのですが、むしろチャレンジという過程の中にいるときこそが、俯瞰で見たら一番充実した状態でいられるのではないかとも、最近は思うのです。ですから、この本では「どうしたら、いつからでも新しいチャレンジができる自分になれるのか」に焦点を当てていきたいと思います。(25ページ)

成功やお金は、あくまでおまけのようなものです。「楽しくチャレンジできる自分」をつくることができれば、あとからついてきます。それに、最悪、成功という結果がついてこなかったとしても、チャレンジしたその過程と時間は、成功という結果以上にみなさんの毎日に充実感というプレゼントを運んできてくれるはずです。(26ページ)

つまり、何が言いたいかというと、社会的な成功や成果を目標にするのではなく、自分自身の喜びにフォーカスしてしまえば、究極、チャレンジに失敗というものが存在しなくなる、ということなのです。(73ページ)

お金の不安って、実態が見えないままに漠然とさせているから、どんどん大きくなってしまうのです。自分がチャレンジをしたら、収入がどのように変化して、でもどのくらいの月収が得られればなんとかなるのかを、できる限り具体的にしておく。そして、「こういうときは、こうする」と決めておけば、不安が軽減して、「あれがしたい」「こうなりたい」といったことも自由に思い描きやすくなるはずです。(102ページ)

みなさんが「聖域」を出て、新しいことへのチャレンジを始めたいと思ったとき、決まって直面することがあります。それが、「勇者」から「村人A」になる勇気が必要、ということです。(117ページ)

この立場の変化を受け入れられること、勇気を持てることが、新しいチャレンジには不可欠なのです。(118ページ)

しかし、それでも、慣れないことに恐れを感じることもあるかもしれません。そういうときは、あえて「すでに得ているもの」に目を向けてみるといいでしょう。
(中略)
つまり、「勇者」として存在できる「聖域」から飛び出したとしても、それが失われるわけではないのです。こうして自分にとっての「聖域」(いわばホーム)がなくならないことを自覚して安心できると、アウェイに飛び出してみる勇気が出てきます。(124-125ページ)

「もう一度、チャレンジ」とは、そんなふうに、自分の今いる「勇者」としてのポジションに感謝し、喜びも感じつつ、まったく別の世界で「村人A」としてリスタートするということなんです。買ってきたばかりのゲームをはじめてプレイするときのように、もうワクワクしかないって思えてきませんか? (126ページ)

僕は「人付き合いが苦手」というのは、「今までの人付き合いで無理をしてきたために、疲れてしまっている状態」と解釈しています。もともと人付き合いそのものが嫌いなわけではなかったのに、これまでにしてきた人付き合いが原因で、嫌になっているのかもしれません。(141ページ)

では、無理な人付き合いに疲れてしまった人は、どうやって自分を回復させていけばいいのでしょうか?そのための具体的な鍵は、「自分を尊重してくれない人」とは付き合わないと決めることです。(142ページ)

こうして、気の置けない人との付き合いをまずは楽しんでください。そうすることで人間関係に疲れてしまっている自分を休ませてリセットでき、「人付き合い」に前向きになれる気持ちが少しずつ出てくるはずです。
そして、そうなれたとき、次にしてみてほしいことがあります。それは、自分の興味あることや、知りたいこと、やり始めたことなど、これからチャレンジしていきたいと思う世界の中で、一流と言われるような人たちと実際に交流できる機会を模索してみることです。(144-145ページ)

これを自分なりに改めて解釈すると、結局、僕は「喜び上手」なんだと思います。素直に聞いて、答えてもらえたら、素直に感動を伝える。もちろん、その前提には「好奇心」や「興味がある分野への問題意識」もある。(148ページ)

すごい人たちと比べたら、僕は何者でもありません。そんな僕が、名のある一流の人と一緒に過ごさせてもらったり、お仕事までご一緒したりできている。何がそれを可能にしてきたんだろうかと振り返ってみると、やっぱり、何かをしてもらったときに素直に喜び、そして自分から差し出せるものを素直に差し出す、ということをしていたのでした。(152ページ)

続ければ続けるほど自分の力不足を実感しやすくなるので、理想に近づくどころか遠のいている感じがしてしまうんです。(166ページ)

実現可能性とか計画性とかは一切考えずに、「だよね~、いいよね~」って共感してあげる。そうしているうちに、心の扉の鍵がガチャっと回り、開放的で素直な心でチャレンジへの一歩を踏み出すことができるでしょう。(174ページ)

最初のワクワクを、いかに「拗ね」に邪魔させないかで、人生がここまで大きく違ってくるのです(175ページ)

なぜ、失敗したらとても傷つくのかといったら、「大好きだから」でしょう。(179ページ)

「失敗したら傷つく」は、「やってみよう!」のサイン。
「しくじって落ち込んでいる」のは、「続けよう!」のサイン。(183ページ)

ちょっとでも「面白そうだな」「やってみたいな」と思ったら、「やる!」とフットワーク軽く乗ってみる。そういうつもりで日々、過ごしていると、人生はチャンスだらけになっていくんですね。(193ページ)

先ほどの「面白い球がきたら、とりあえず打つ」に通じるものがありますが、うまくいく人の特徴としては、ここぞというときの「一瞬の勇気」を持っている、ということがあります。「面白い球をとりあえず打つ」が面白い現象や状況がきた際の受け身での反応だとしたら、「一瞬の勇気」はより自発的な瞬発力と言っていいかもしれません。(197ページ)

では、チャレンジ上手な人は、この「好きだからこそ面倒くさい」にどう向き合っているのか。その対処法が、まず「3分間だけ」やってみる、です。(207ページ)

行動力のある人は最初から熱量が高いので、一人で勝手に「好き」の温度を
上げてロケットを発射させることができます。一方、行動力があまりないタイプの人であっても、「まず誰かに巻き込まれてみる」ことで、最初の爆発が起こり、徐々に「好き」の温度を高めていくことができます。(215ページ)

「いやいや、理想を書いたところで何も変わらないでしょ?」と思うかもしれませんが、実は書いて可視化することで、何かが確実に変わります。実現までの扉が5枚くらいあるとしたら、最初の扉が開くのです。じゃあ、どんなときに理想を書けばいいのかというと、それは何かに「わ~!」って興奮した直後です。(216-217ページ)


1 "あきらめ"妖怪
2 "壮大な挑戦しか認めない"妖怪
3 "自分ないがしろ"妖怪
4 "お金の不安"妖怪
5 "失敗が怖い"妖怪
6 "好きじゃないかも"妖怪

Work 1 (62-63ページ)
質問1 あなたがチャレンジしてみたいと思うことを書いてみてください。今は、チャレンジしたいことがない人は、過去にそう思ったものを書き出してみてください。

質問2 質問1で答えたチャレンジを実際にやろうと想像してみたとき、どんな感情を感じるでしょうか? ポジティブなものもネガティブなものも書き出してみてください。

質問3 質問1・質問2を受けて、みなさんの中には、どんな妖怪が存在すると思いますか。書き出してみてください。

Work 2 (106-107ページ)
質問4 みなさんは、チャレンジによって、どんな感情を得たいと思いますか?なるべく具体的に書き出してください。

質問5 みなさんにはどんな「不純な動機」がありますか? 実は心惹かれるもの、こうなったら嬉しい等、正直なところを書き出して、それに沿うチャレンジをしてみてください。

質問6 お金の不安について、あなたならどこまで生活レベルを下げても平気そうか、具体的にイメージして書いてください。

Work 3 (134-135ページ)
質問7 みなさんがこれまで本業にしてきた「勇者」に当たるものは何か、持っているスキルも含めて書いてみて下さい。

質問8 みなさんが、「勇者」のプライドを捨てられなかったために、これまでできなかったことを書き出してみてください。

質問9 「村人A」ならではの楽しみには、どんなことがありそうか、書き出してみてください。

Work 4 (160-161ページ)
質問10 みなさんが会って質問したい(その相手に対して「喜び上手」になれる)と思う人は、誰ですか? 具体的に明確にしてみてください。

質問11 質問10で挙げた人に対して、みなさんが「与え上手」になれることは何だと思いますか? 具体的に書き出してみてください。

質問12 みなさんが、先入観で毛嫌いしている人は誰ですか? そこに新しい広がりが隠れているかもしれません。書き出してみてください。

Work 4 (186-187ページ)
質問13 みなさんが「落ち込み」や「拗ね」を感じるものは、どんなことですか?それがあなたの「好き」を紐解く鍵にもなります。書き出してみてください。

質問14 あなたが無自覚に絶望していたことは何でしたか? 本当はやりたいけれど、よくわかる分野だからこそ、閉じ込めていた希望がそこにはあるはずです。書いてみてください。

質問15 過去にストレスを感じてやめたものの中に、後悔しているものはありませんか?書き出したら、あなた自身の中にある「傷つき」に寄り添い、回復をさせてあげてください。

Work 6 (224-225ページ)
質問16 みなさんの心が「これがやりたい」「いいな~」と心が動いた瞬間に、この本を引っ張り出して、このページにその理想を書き出してみてください。

質問17 質問16で書き出してみた理想を実現しようと考えるとき、みなさんが具体的に取れる行動はどんなものですか? 書き出してみてください。

質問18 自然体のチャレンジの感覚をつかむために、試しにすぐにできることを理想として書いてみてください。そして、それを実行してみてください。

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