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「55歳からのリアル仕事ガイド」

「55歳からのリアル仕事ガイド」(松本すみ子 朝日新聞出版)

シニアライフアドバイザーの監修による、50代60代の仕事のリアルと、仕事の探し方、資格の取り方についてまとめた本。セカンドキャリアにおける4つの柱として「医・職・住・楽」をあげた上で、「定年後の仕事のリアル」として、40人のさまざまな分野の方々の実例が各4ページで紹介されている。僧侶になられた方、子どもに無償で勉強を教える方など、本当にいろいろな可能性があるのだと思う。

仕事の探し方としては、年齢が高くなると縁故で就職先を決める割合が多くなることを述べた上で、東京しごとセンターや、シルバー人材センター、公共職業訓練などが紹介されている。最後に仕事に関する資格が40ほど紹介されている。

いろいろな選択肢が網羅されていて、非常にいい本だと思った。ただ、高齢で仕事を探す大変さも伝わってくるので、当の高齢者が読むとあまり楽しくないだろうなとも思った。

目次

第1章 55歳からの仕事ライフの基礎知識
・セカンドキャリアでは価値観を変える
・地域デビューのすすめ
・年金をもらいながら働く人のマネー講座
 ○退職前後のお金の基礎知識
 ○年金を減らされない働き方
 ○年金を受け取るときの基礎知識

第2章 定年後の仕事のリアル
<現役時代の仕事を活かしたい>
・人の役に立ちたくて、都市銀行マンがシニア人材会社を起業
・校正者をしながら埼玉と故郷・福岡を往復し、地域雑誌を発行
・早期退職後、クラウドファンディングを利用して映画づくり

<新たな資格を取って働く>
・中小企業診断士として、中小企業の海外展開を支援
・苦境のときに助けられたコーチングで、今度は自分がコーチに
・55歳で選んだ日本語教師がいまや天職に

<前職にこだわらずに働きたい>
・週3日マンション管理員の仕事で体も健康に
・70歳から新しい仕事に挑戦。福島では除染作業支援に従事
・1日1組限定。築130年の自宅で、夫婦で始めた漁家民泊

<自分で仕事をつくる>
・退職金をつぎ込んでのワインづくりで第二の人生を
・早期退職後、カレー店を開業して14年。人気店に
・職業訓練校の木工家具科で学び、山里の古民家を木工工房に

<今までもこれからも同じ働き方で>
<移住先で仕事を見つける>
<好きなことを仕事に>
<ボランティアとして働く> など

第3章 定年後の仕事の探し方
・公共の職業支援機関を活用 東京しごとセンターで探す
・シルバー人材センターで探す

第4章 シニアの仕事と資格紹介
キャリアコンサルト/産業カウンセラー/中小企業診断士/社会保険労務士/不動産管理士/行政書士/消費生活アドバイザー/ファイナンシャルプランニング技術士/シニアライフアドバイザー/コーチングコーチ/宅地建物取引士/電気工事士、電気主任技術者(電験三級)/全国通訳案内士/日本語講師/翻訳業/校正者/警備員/駐車監視員/マンション管理人/タクシー運転手/言語視覚士/社会福祉士/手話通訳士/介護福祉士/ホームヘルパー/健康生きがいづくりアドバイザー/健康管理士/レクリエーション・インストラクター/保育補助スタッフ/ベビーシッター/調理補助/清掃スタッフ/植木の剪定/家具職人/ビル管理/調理師/あん摩マッサージ指圧師/古物商/ソムリエ/カフェ経営/利き酒師/認知症サポーター

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