「総理通訳の外国語勉強法」
「総理通訳の外国語勉強法」(中川浩一 講談社現代新書)
外交官の著者による、外国語勉強の本。アラビア語を学ばなくてはならなくなった著者の苦労話やアラビア語の難しさもエピソードとして面白かった。
また、「外国語の習得には1パーセントの才能もいりません。器用でなくてもいいのです。正しい方法と謙虚さを持って努力するのみです」などの言葉にも勇気づけられた。
「日本語ファースト」「アウトプットファースト」など、従来の外国語習得法とは違った方向性が強調されていて面白かった。「自己発信ノート」「オリジナル単語帳」など学習の方法論の話もあったが、伝えたい内容があって、それにフォーカスすることが重要であり、背景として外交官としての使命感を感じた。「通訳は言葉ではなくメッセージを伝えましょう」など、印象的な言葉が随所にあった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?