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気圧とともに

昔から天気に左右されて、気持ちが落ち込んでしまう人がいた。自分とは無縁だなと思っていたが、どうも調子が出ないということが年を重ねると増えてきたなと思うことがある。若い頃の万能感がなくなってきているのか、自然に近い体に戻っているのかわからないが。落ち込むことと無縁だと言い切っていた。今はそうではないのかばちょっとわからなくなってきている。そんな感じだ。体の衰えが、精神の衰えになっているのかと最近は思っている。
長男は朝学校に行く時に登校班に行くのに一人でいけないようだ。毎日お母さんと行っているのだが、何か恐れているのか、集合場所に行くのが苦手なようだ。時間に遅くなれば置いてかれてしまうとか。今日は自分が連れて行った。子供頃の自分と似ているのかなと毎回思う。自分もなんとなく人の輪に入っていくのが怖かった時があった。自然とそれも解消されて知らないうちになくなっていた。彼もそんな感じで今はそうなだけで、弟が小学校に上がる頃には弟の手を引きながら、登校班の班長などをやるようになるのだろう。
子供を持つと親の気持ちがわかるというけれど、本当にそうだろうか。息子たちの心の内、親の心のうちも本当にはわからないが、自分の中でスッと腑に落ちて、過去の出来事が軽やかに解消される瞬間が訪れるということではないか。
腹が据わってくる。息子が私の人生を追体験するとしたらそれは止めたいところだが、彼はやはり彼の人生を歩んでいる。今の子達は僕の頃より楽しそうでもあるし、コロナとかあり世界的に見ても困難な時代を乗り越えようとしている。
小学生の頃の言い知れぬ不安と期待が入り混じった中で不安がなくなってまた迷ってと。迷う時間が短い方がいいとは思う。マイナスからスタートしたとして、彼はせめてゴールのに少しでも近い位置でスタートできるようにしてあげることが今できることじゃないか。
知り合いの両親たちが亡くなっていく時期に差し掛かっていて、そちらの方はある程度もう気持ちの整理は終わっている。

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