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「君の名は。」「逃げ恥」は処女・童貞だけでなく婚活市場も救えるか

週刊文春のユニクロ潜入記事を立ち読みしに行ったところ、こんな記事が目につきました。

「君の名は。」「逃げ恥」が高齢童貞・処女を救う(コラムニスト・小石輝)

リンク先は有料記事ですが、記事を引用した下のような動画も。

この記事の内容は、「君の名は。」「逃げ恥」が現実には有り得ない設定で一般的な恋愛のプロセスをすっ飛ばして2人の男女が接近し、お互いを理解して恋愛が成就するという共通点に着目しています。そして、恋愛が苦手になってしまった若者が求めているのはロマンチックでプラトニックな恋愛ではなく、体が入れ替わるとか契約結婚だとかっていう(現実的でないのはさておき)強制的なイベントがきっかけで「誰かに必要とされる」要因による結婚観であり、この二大作のヒットがそういった流れを作って高齢処女や中年童貞を救うことにつながるというような趣旨でした。


現状の恋愛事情は前時代的

さて、今年はついに出生数が100万人を割ってしまったそうです。

今年の出生数、初の100万人割れ…厚労省推計:社会:読売新聞

この記事に夏野剛さんが反応して言うには、

婚姻して子どもをつくるという、20世紀の家族中心の子育てを前提とする限り少子化は止まらない。結婚と出産という二つの人生でも重いハードルを越える決断はそんな簡単にできない時代になっている。やはり構造的に子どもは社会で育てる仕組みを確立し、女性が決断し易い環境を作って行くしかない。そのためにまずは、現在存在するシングルペアレンツ同居者なし85万世帯にどのようにサポートし、安心して子育てできるようにするかが問われている。

とのこと。つまり現代の恋愛事情は、家族の既成概念によって結婚を阻害されていると言えます。時代背景が変わっているのに、両親の世代の恋愛事情における既成概念が今の社会に引きずり込まれ、社会全体が前時代的な恋愛事情をつくり出してしまっているのです。
その代表例が婚活市場です。前のエントリで述べましたが、婚活は提唱者の意図とまったく異なる昭和の男性稼ぎ型モデルが今も横行しているのが実態です。
稼げない時代に入り、結婚すべき年齢層から先に市場を脱落しています。これでどうして出生率が上がるでしょうか。

もうひとつ恋愛事情の深刻さを象徴しているのが、性体験のない18~34歳の未婚男女が40%以上もいること。しかし稼げないという条件は同じでも結婚してる人はいるわけですから、問題になるのは恋愛事情のあり方ということになります。


婚活の概念がない海外、デーティングの概念がない日本

さて、海外の婚活事情はというと、海外には「婚活」に相当する言葉は存在しないそうです。
多くの諸外国ではデーティングといって、複数の相手と"お試し"でデートしてパートナーを決めるという方式を取り、デーティング期間中にはセックスを伴うこともあるとか。体の相性が重要視されているようで、恋人を探すためにセックスは不可欠だということですね。
付き合って恋人同士でセックスするという日本の恋愛事情とはまったく逆です。日本の「付き合う」という概念は海外では理解しがたいようで、婚活という概念が存在しないのも当然のこと。

アメリカと日本の恋愛観の違いから起こる恋愛摩擦とデーティングとは何かについて

日本では別れるとそのまま相手と面識もなくなりますが、デーティングが終わってからも、その期間中に付き合った女性と連絡を取る可能性もあります。 これはデーティング期間中に付き合った人をしっかり尊敬している為です。付き合ってからもそういう点が恋愛の摩擦になりやすいと思います

アメリカでは元カレや元カノといった概念もないということになります。付き合う前に相手を知れば当然と言えば当然。恋愛の全てが日本とは違うのです。

逆に日本では、デーティングという概念は存在しません。いくら検索してもデーティングをやっている情報は見つからず、出てくる結果は国際恋愛・国際結婚ばかり。男女の関係でもないのに、いや男女の関係になるためにセックスするという頭がない。高齢処女や中年童貞で溢れかえるのも当然です。
それだけじゃなく、日本人のセックスの頻度や満足度は世界的にも最低水準で、日本は「セックスレス大国」です。セックスをしない民族が婚活をしている…こんなおかしな話が世界のどこにありましょうか。この国の恋愛市場がガラパゴスであることにも気づかないまま、多くの若者がセックスを経験せずに消耗しているのです。


日本人の想像もしない「セックスからの恋愛」への一歩

ここで最初の話に戻ります。「君の名は。」や「逃げ恥」は婚活という概念そのものの是非に一石を投じるものだと考えることができます。とくに逃げ恥は「処女のまま閉経した」という悲惨な描写が原作にあるほどで、これがセックスレス大国日本に少なからず影響を与えるきっかけになるのではないかと思います。
つまり、この二作に共通している「現実離れした設定」を現実に投影するなら、それは「セックスからの恋愛」です。

実は「恋愛前にセックスを経験する」という方式は日本にも皇室の性教育として存在していると考えられています。一般国民と違い、自由恋愛を容認してそこらへんのイケメンや美女と結ばれてしまったら血筋が断絶してしまいますから、それを防ぐために特別な性教育が存在するはずです。

『実録』メモ (84)皇族の性教育 によれば、皇室には大正時代までは筆下ろしを初めとした婚前交渉の風習があったようですが、外来の「性は野蛮・汚い」とされる風潮から風習がなくなった昭和天皇の時代、陛下の新婚旅行で夫婦ともに性知識を御存じでなかったことが問題視されたとのこと。
現在はどうなっているのかわかりませんが、佳子さまの恋愛にも厳しい制約があることを考えれば、皇室の特別な性教育は存続していると考えられます。もしかすると、思春期に性行為を伴う儀式をご経験されているのかもしれません。

皇室の性教育の存続は、ある意味ではセックスレス大国日本を純潔教育と本末転倒なガラパゴス婚活から救うための最後の砦なのかもしれません。逆に言えば、日本人のセックス意識の根本からの改革に、皇室の存続がかかっていると言っても過言ではないと言えます。
性行為の重要な役割を知る時代が到来したその時、夫婦関係は充実して愛に満ちた世界がやってくる…という自分勝手な妄想を繰り広げてはいますが、あながち事実になる時代が来るかもしれませんね。


どうにかしてセックスを習慣化する

しかしながら、一般国民はそんな悠長なことを言ってられません。どうにかセックスライフを充実させ、婚活の準備段階のうちから夫婦円満に過ごすための土壌をつくる必要があります。最も手っ取り早いのはソープに通うことですが、あれはお金を介した取引関係なので慣れたら脱出しなければなりません。
幸いにも、純粋にセックスを楽しみたいと思っている男女は多数いるようで、そういう人たちが集まるサークルが存在するようです。ただ、参加費が安かったとしても実費(食事代やホテル代など)で相当なお金がかかるので、当面の課題は収入の安定にあります。しかし、純粋にセックスが楽しめれば女性に対する考え方や接し方が変わってくるかもしれません。

まず目標は脱ソープ。女性を知る経験値を重ねていきたいと思います。セックスの入口を見つけていけば、日本の「脱婚活」ができるのではないでしょうか。



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ここは発達障害とセックス依存症を抱えたオタクが婚活考察を展開するところ。女性不信歴30年のベテラン。この強みを生かした恋愛を展開中。自転車乗り。

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セックスライフを充実させるべく、貧乏フリーランスが婚活について書いてます。そして自分でも実践していきます。

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