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幼児教育用視聴覚装置『トーキングカード』

『ソニー技術の秘密』にまつわる話 (54)

ソニーの創業者の一人・井深大は、次の世代に託す人材教育は0歳から始めなければ取り返しがつかない。という基本理念を持っており、この井深大の幼児教育の発想を実現する方法として、おもちゃ感覚で遊びながら語学を習得させるというものがありました。

その井深大の夢を叶えるために、ソニーの技術者・木原信敏は、動物などの絵が描かれた幅200mm高さ80mm程度の厚紙のカードの背面に磁気をコーティングし、これを再生する装置『トーキングカード』を開発します。

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キャプスタンとピンチローラーの次にフルトラックのオーディオヘッドが配置され、センサーによってカードを検知。

カードは挿入後ゆっくり移動し、カードに描かれた絵の内容に合わせた言葉や音楽が数秒間再生。

幼児教育にかけた、晩年の井深大の夢に木原が協力し開発されたものでした。

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