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ソニー創成期を辿る史料

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世界的企業となったソニー創成期を辿る、おすすめの史料をご紹介。
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#経営書

盛田昭夫の言葉から、社会人としてのあり方を学ぶ〜「学歴無用論」 盛田昭夫 著 (文藝春秋 1966)

ソニー創業20周年、銀座ソニービルが開館 (2017年に閉館) した 1966 (昭和41) 年 に文藝春秋より発刊された『学歴無用論』は、ソニー創業者の一人 盛田昭夫 が45歳、ソニー副社長の時に書かれた最初の経営書でした。 “この本が出版された頃から日本では学生運動が盛んになり始めていた。その背景の一つとして「学歴主義」の弊害が取りざたされた。学生たちは、学歴によって「日本帝国主義」の尖兵として、あちこちの企業に振り分けられることを拒否するという趣旨の発言を繰り返した。

盛田昭夫によるテープレコーダー解説書 〜 『テープ式磁気録音 - テープコーダーとはなにか? 』 盛田昭夫 著 1950 (昭和25)

『ソニー技術の秘密』にまつわる話 (13) 1950 (昭和25) 年当時の日本では、放送局等ごく一部での輸入された物を除いて、「テープレコーダー」の使用方法どころか、存在そのものが、一般的にはまだ認知されていませんでした。 当然、国産初のテープレコーダーとして開発された東通工 (現ソニー)製の『G型テープコーダー』も、一般消費者から見ればまだまだ「未知の機械」にすぎなかったのです ソニー創業者の一人盛田昭夫は、約40kgの大きな筐体の『G型』テープレコーダーを自ら担い