見出し画像

FIDFF2021 作品紹介⑦ - 『宮田バスターズ(株) -大長編-』

ファンの皆さま、長らくお待たせいたしました…!

2019に発表された短編版が各地の映画祭やDOKUSO映画館などで大人気の『宮田バスターズ(株)』の大長編が、FIDFFで「特別先行試写」の形でお披露目できることになりました!

画像2

今回の特別先行試写は監督の坂田敦哉さん、そして11月20日から先陣を切って公開する池袋シネマ・ロサ様のご厚意で実現したものです。許可をくださった坂田監督、池袋シネマ・ロサ様に心から感謝申し上げます。

前作『FIGHTINGCAMERAMAN』が、FIDFF2018で20分ムービー部門最優秀作品に輝いた坂田敦哉監督。

画像1


大志を抱いていたものの、盗撮野郎に堕落した持ち主にカメラが襲いかかる…という発想はもちろん、民家を使ったセット、電車を使った間一髪のアクション、そして何より襲い掛かるカメラの怖さ…と、短い時間の中であれよあれよと多くの人の度肝を抜いた作品です。

その『FIGHTINGCAMERAMAN』発表以降、坂田監督が福岡をはじめ各地で出会った人々をキャスティングして作られたのがこの『宮田バスターズ(株)』。

主役となる宇宙生物駆除会社の社長を演じるのは、FIDFF2018コメディー賞受賞作『直也の結婚前夜』で、一度見たら忘れられない「直ちゃん」を演じた渡部直也さん。

今回も落ち目の中小企業の社長…という役を、哀愁あり粋もありの、名優・太宰久雄を彷彿とさせる名演で見事に魅せてくれます。

メイキング写真1

他、大須みづほさん、ユミコテラダンスさん、佐田淳さん、吉見茉莉奈さん、山本愛生さん、茶谷優太さん、水野祐樹さんら豪華キャストが集結。そして「職業怪人カメレオール」氏が一体どこで出てくるのかも、ひとつの見所です。

本公開を控えた作品なので、内容に関してはあまり細かく語りたくないのですが…とにかく感動したのは全体から溢れ出る「ピュア」さ。

前作に続き、驚くほど作り込まれた手作りのセット。見ているだけでワクワクする大道具に小道具。車を使ったアクションに、リアルな宇宙生物の造形。そしてキュートで存在感バツグンの「タンクくん」などなど…。

自分が作りたいもの、イメージするものを実現したい。可能な限り完成度を高めたい…という作り手の気持ちと演者の気持ちが一致して完成した、唯一無二の作品です(まさかの、あの大物俳優が…?というサプライズもあり)。

坂田監督曰く「人生史上、かつてない程多くの人を巻き込み、協力して頂いた学生時代の集大成。最後の一撃です」。その言葉通り、登場人物と映画自体のピュアで真っすぐな情熱にやられてしまいました。

果たして、宮田バスターズ(株)は時代の波に抗って、会社を続けられるのか…。あなたもこの映画に巻き込まれて、強烈な一撃を喰らってみませんか…?

(筆:プログラミングディレクター 大塚大輔)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?