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不正性器出血の検査について

皆さんこんにちは

産婦人科医の内田美穂です。

皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。

今回は、「不正性器出血の検査」についてお話したいと思います。

いろいろな病気が予想されるため、実際はお話を聞いて必要な検査を選択していきますが、一般的にどのような検査が行われるか説明していきます。

▼原因についてはこちらの記事でお話ししています!




性交渉の経験がない方


性交渉のない方については、子宮や卵巣の状態を確認するためにエコー検査を行います。

性交渉のない方は、腟からエコーの機器を入れると痛みが強く出てしまうので、基本的にはお尻から入れます。

腹部からエコーをすることもありますが、子宮や卵巣が見えずらいという難点があります。

生理の異常があれば採血でホルモン検査を追加することもあります。

がん検査について

  • 子宮頸がん検査は、性交渉によるウイルス感染が原因であるため、性交渉のない方には一般的には行わない検査ですが、非常にまれに性交渉のない方でも子宮頸がんになることがあるため必要と判断したら検査することもあります。

  • 子宮体がん検査は、性交渉の有無に関係ありませんので、年齢や状況に応じて検査する事があります。


性交渉の経験がある方


性交渉の経験がある方は、一般的に子宮頸がん検査、感染症の検査、エコー検査が行われます。

がん検査、その他の検査について

  • 子宮体がん検査は40代から増えてくるがんですが、稀に若い女性に見つかることもあるので、必要と判断されれば検査を行います。­­­­

  • 性交渉がある方で出血が続いている場合は、妊娠に伴う出血の可能性もあるため妊娠検査を検討してください。

  • 生理の異常があれば採血でホルモン検査を追加することもあります。

これらの検査を必ずすべて行うわけではありません。また、これ以外の検査をすることもあります。

出血の時期、頻度、程度、持続期間、生理の状況、性交渉の有無など状況を説明していただき、医師と相談の上、必要な検査を受けるようにしてください。


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