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それなりの年齢
それなりの年齢で20代社員の多い工場で働くと、
何かと大変なようだ。
20代の社員である工員たちは特別学生時代に、
アルバイトなり何なりに世間に揉まれることなく、
工業高校からそのまま就職した若者が多いようだ。
少なくとも私のバイトしている工場はそうだ。
だから、彼の世間や社会と言うのは現工場での経験になる。
つまり、ろくにきちんとしたコミュニケーション力もつけることなく、主軸である工場作業の経験だけを積んできたような環境だ。
それがどう言う事かと言うと、
その工場作業内容に対して全くの未経験のバイトとして、
入ってきたそれなりの年齢の私などは扱いに困ると言う事になる。
自分たちよりも年齢が上=大先輩や上司なわけで、
私は彼らよりも立場が明確に下である。
だから、私は当然「さん付け」で呼ぶし、
「ハイ」「申しわけありません。」「ありがとうございます。」
と言う敬語で接している。
誰には敬語、誰にはフランクに、と言うのもどうかと判断してのことだ。
けれど、彼らはどうも私への対応を持て余しているようで、
だからスタンスとして私には必要以上で関わらないようにすると言うのが彼ら内での暗黙の了解になっている。
2名ほど私と年齢が近いベテランはいるが、
そうした人たちはベテラン故か?
かなり性格をこじらせているのか若手は近づかない。
私もそうしている。
何せ思考が「昭和?」なようだ。
以前に私がやった事が気に入らなかったのか、
その時虫の居所が良くなかったのか、
ベテランに私は怒られた。
こんな感じで、
「おい!おっさん!いい歳してそんな事もわからないのか!」
と。
これは令和ではアウトです。
「おっさん」「いい年」、
これは仕事内と関係ないこと、
侮蔑発言となるところでしょう。
しかし、近くにいた上長は聞こえなかったスタンスで、
仕方なく「すいません。」で終わらせた。
これをスマホなりで録音していれば良いけれど、
私対他全部の対立ならば、明らかに私の負けなのだ。
つまり、泣き寝入り。
きちんとしたルールの中で運営されている会社なんて、
一握りなのは当たり前のこと。
こうして工場で働いていて思うのは、
それなりの年齢になってバイトなりに働くにしても、
人と関わるのはなるべく避けようと言うこと。
ました、年齢差がある場合は尚更で。
1人で完結できるようなバイトを、
もう少し涼しくなったら探しますよ。
今は暑さが酷すぎて帰宅後は頭も体も動かないからね。
明日は、金曜日に社員と組まされてやった作業での、
あるミスについて朝礼で叱責として私が晒されると思うので、
今から出勤が憂鬱だな。
それなりの年齢になると、
仕方ない、仕方ないで生きるようになるものさ。
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