ハッピー・マニア
20年ほぼ皆勤の会社を退職し、
転職まで約2ヶ月の有休を
学生の夏休みのように過ごしている。
学生のときと違い、
休みの貴重さは何倍も深く理解できる。
夜更かしは稼働時間の質を下げるので
出来るだけ規則正しい生活を心がけているし
自らの市場価値を高めるための研鑽も続けている。
ただそれでも、労働時間に拘束されないのは楽だ。
FIREに憧れる人が多いのも頷ける。
楽な生活が怠惰な生活、
飽き飽きした毎日にならないよう気をつけているが、
自分を楽で満たしてやること自体は悪くないと思う。
何より、満たされた生活を送っていると
新しい視点や考えが芽生えてくるのが良い。
自分への投資をじゃぶじゃぶにしてやると
金持ちが更に金持ちになるように
精神的な安定感にどんどん厚みが増してくるのだ。
じゃぶじゃぶと言っても、
ガストやサイゼ、ユニクロや楽天市場で
コスパを意識して消費してるくらいなので高が知れているが、
時間のゆとりもあるというのが圧倒的に素晴らしい。
「どうすれば、より豊かになれるか?」
カネも時間も満たされた状態で考えるのは大体そんなことだ。
まだそれほど行動が伴っていないが
おおよその結論は出ていて、
"自分を甘やかしすぎず、成長させ続ける"
"関心を持った事柄を深掘りしてみる"
"自分だけの個性を伸ばす"
といった直接的な行動に加え、
"人に礼を尽くす(特に感謝を伝える)"
"人の気持ちを深く考える(主にTwitterが題材)"
"困っている人に助言する(主にTwitter)"
といった人を介した間接的な行動にも力を入れるのが良いと考えている。
"人間の幸福は、良い人間関係に依る"
というTEDで観たハーバード大学の研究結果を真に受けているのと
「自己満足だけで自己肯定感を高めるのには限界がある」
というのをようやく悟った。
思えば、小学生くらいの頃に何となく教わったようなことが多い。
道徳の授業や学級会が今もあるか分からないが、
"どうすれば幸福になれるか?"
を真剣に考える時間がもっと要ると思う。
幼少期から英語やIT、投資について学んでも、
その根本的なところがペラいと意味がない。
この国が抱える病は、精神的な豊かさの定義、
幸福観のようなもののズレに根ざしていると思う。
不惑を過ぎて億り人になったおっさんが真剣にそう思うのだから、
おそらくそれほどズレていない気がする。
誰もが皆、幸せになりたいはずだし、
そうなる権利があると思う。
もっと真剣に考えれば必ず進捗すると思っている。
誰かの言葉の引用になるが
「幸せだから笑うんじゃない、
笑うから幸せになれるんだ」
そのことに深く納得する。