【書評】屍人荘の殺人

こんばんは、Fhirooです。

今日は『屍人荘の殺人』を読んだので、その感想を綴りたいと思います。

屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

①ミステリーとしては読みやすい

いわゆる本格ミステリーと違って、使用されているトリックも割と定番のものなので、わかりやすいです。文章もよく言えば読みやすく悪く言えば軽いです。このあたりが本格ミステリーファンの不評を買っていると思われます。

②ライトホラー×ライトミステリー

設定として軽いホラー要素が入っています。謎解きとも相まっているのですが、全体的にホラー要素とミステリー要素がいずれも中途半端に感じられました。ホラーとして考えると緊迫感が足りませんし、ミステリーとして考えるとトリックや動機など甘かったと言わざるを得ません。

最後に

本作のレビューを見ていると賛否両論ありますね。話題作にありがちなことではありますが、ざっと見た感じだと従来のミステリーファンには受け入れられていないようです。キャラ設定がライトノベルっぽいのと肝心のミステリー自体の構成が甘いという指摘が目立ちます。
正直、名だたる賞を受賞していて話題となっている割にはミステリーとしては結構軽かったなと思いましたが、エンタメとしては完成度高いと思うので、一読をおすすめします。

賛否両論ありますが、映画化も控えており、話題作であることは間違いありません。
映画の予告編を見てみましたが、原作とはまた雰囲気が異なっていそうです。