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実務実習編 ep2 〜学生の成長を促す指導を目指して〜


 医療業界において、学生の教育は昔から、現場でよく実習という形で行われてきている。いわば、その名の通り実務実習である。医師なら研修期間が数年あり、看護師ならば在学中に鬼の様な実習が数ヶ月かけて行われる。私が病院実習や、病院に勤めていた時はこの地獄の様な看護実習の話を聞いては、

『薬学部の実習は、優しくて気楽でいいなー』

なんて、アホ面で安堵していた。しかしこの考えは間違っていた事を、現場に出てから思い知らされる事になる。そんな思いから、新人教育だけでなく、薬学生の実習にも携わってきた。

   医療者教育に出遅れていたのが薬学部である。現行の6年制実習体系になるまでは、病院実習は1ヶ月程度、薬局実習では、2週もしくは行かなくてもよい。という簡素なものだった。そう、薬学部では熟練者が教育するという、他職種が通常に行なっているサイクルを放棄していたと言っても過言ではなかった。その当たり前の事を出来なかったばかりに、狭い箱でぬくぬくし続けてきたのが薬学教育である。

 私は良くも悪くも6年制一期生として薬学部に入学した。その時に受けた教育が薬学部の今後を危惧し、手探りながらも現状を変えようとカリキュラムを組んでくれた先生方が考えた。基盤のモデルコアカリキュラムである。それにより実験台として歩んできた。それから数年経ち、名前を新モデルコアカリキュラムと変え、私の時代よりも形態化された。

 私は薬学実習に携われるようになり、学生達の飛躍する姿に触れ、感化される様に私の薬剤師としての質の向上に向き合う事ができた。この様な自身の経験を、少しでも広め、学生達の実習期間がより良い学びの場となる事を願う。

 次回は実務実習の本質に攻め込んでいきたいと思う。ep3をお楽しみに!


誰も待ってへんがな。orz

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