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気楽に最上の満足感を:スーパーマリオ オデッセイ

自分の中で新たに結論が出た。
短い期間の中で、気軽に、手っ取り早く楽しい気分になりたいのなら、スーパーマリオ オデッセイだ。  

なにやら危ない薬の紹介みたいな出だしになってしまった。
なぜそういう結論が出たのか。 

まず、私のゲームライフについて書いておく。普段は継続型のゲーム(FF14、FGO)を軽く遊んだり遊ばなかったりしつつ、その他の時間でボリューム大きめのゲームを少しずつ進めていくというスタイルだ。平日に2時間取れるか取れないかというゲームの時間をそれらでやりくりしている。

近況としてはFF7Rという重めのゲームを終え、来る12月のサイバーパンク2077への繋ぎとして何を遊ぶべきかと考えていたところだ。
私のこれまでの傾向として、重厚な世界感でボリュームが多いゲームを続けて遊ぶと疲れてしまう。そして結果的に途中でやめてしまう。サイバーパンクは最後までしっかり遊びたいと思っているため、このタイミングで遊ぶのは気軽に遊べるものや、雰囲気が真逆のポップなものなどをセレクトしたいところ。このあたりの感覚に共感してくれる人もそれなりにいるのではないだろうか。

期間の問題もある。今(11月初旬)から12月までだと結構長い期間に思えるかもしれないが、私の一日のゲーム時間は僅かだ。12月までのところで遊びきれるボリュームが望ましい。30時間以上かかるゲームはたぶん無理な気がしている。

また、私はおこづかい制度で生きているため、できれば積んでいるゲームか、無料で遊べるものの中からセレクトしたい。

そうして考えたときいくつかの候補が出た。

真・女神転生(Nintendo Switch Online版)
これは実際途中まで遊んだ。遊んだことがなかったため良い機会だと思ったのだ。世界観はハードで重厚な部類のゲームだが、Nintendo Switch Onlineで遊べばどこでもセーブや巻き戻しでかなり気軽に遊べる。とはいえやはりRPGなので割と時間が取られる。装備やステータスなどたくさんの数字を見るのもFF7Rから続けてきてだんだん疲れてきた。これではサイバーパンクにたどり着いたときには数字などもう見たくなくなっているのではと思い、断念。次。(でも世界観は非常に好みだし面白かったのでいつかちゃんと遊んでみたい) 

ゼルダ無双 厄災の黙示録(体験版)
気楽に何も考えず遊べるゲーム…と考えて真っ先に浮かんだ無双シリーズ。私がめちゃくちゃ楽しんだゼルダBotWの世界観で無双が出来るこのゲームの発売が近いとあって、体験版を遊んでみた。気軽だし、爽快感はあるのだけれど、何か違う。浅い気持ちよさというか。つまらなくはないが、いま求めているのはこれではない。合間に遊ぶとはいえ充実した楽しさも得たいのだ。自分は欲張りでわがままだなあと思いつつ、次。

タイタンフォール2
たくさんの数字が見たくないのでアクションだ!という方向は間違ってない。純アクションではないが、FPSというのも悪くなかろう。ということでこれ。FPSのゲームは普段遊ばないが、だからこそ新鮮に遊べるし、同様にFPSのゲームであるサイバーパンクの練習にもなる。一人用モードの評判も良いみたいだし、ボリュームも5時間程度と聞いた。気軽に遊べそうだ。たしか以前何かのキャンペーンでダウンロードしたことがあったはず。これだ、これで間違いない。と意気込んでいざライブラリからダウンロードしてみたらトライアル版でした。でも面白かった。トライアル版じゃなかったらたぶん最後までやってた。次。

スーパーマリオ オデッセイ
前置きが長くなったが、ここからが本題。もともと購入して遊んでいたが、途中で放置していた。なんで放置していたかはちゃんと覚えていないが、これはこれで遊び続けるのに疲れた記憶がある。おそらく今とは逆に気軽でポップなゲームが続いていたのではないだろうか。重厚な世界観を堪能したいとか、たくさんの数字を眺めたい!とか思っていたのかもしれない。
しかし、ゲームとして面白かったことは覚えている。私は任天堂のファンだが、彼らが「動かすだけで心地よい」ことに心血を注いでゲームを作っていることを知っている。マリオはその最たる例だ。だからこそ今のような気軽に楽しいゲームを求めたときにマリオはかなり良い選択肢だと思った。真っ先に浮かばなかったのが不思議なくらいだ。
「動かすだけで楽しい」とはつまり、ゲームを始めてすぐに満足感を得られるということだ。実際、再びマリオを操作してみて、とても満足感があった。ジャンプして敵を踏む。それだけなのに楽しい。おそらく適度な操作の重みや慣性が心地いいのだと思う。
心地よいのは操作感だけではない。パワームーン(今回のスターの立ち位置にあるアイテム)を取ったときの演出一つとっても、サウンドが心地よい、テキストや色などの洗練されたデザイン要素で表示されるリザルト画面も心地よいと、耳も目も心地よくさせてくれる。本当に危ない薬みたいだ。
敵に乗り移って操作できる今回の特徴的なギミック「キャプチャー」も、敵ごとに無駄なく洗練されて作られている。操作や出来ることは一見シンプルだが、ステージとの掛け算で楽しさは何倍にも跳ね上がる。その掛け算のアイデアがこれでもかと詰め込まれており、徹底的に楽しくしてやるという開発側の意思に改めて驚嘆してしまった。しかもそれが短い区切りでテンポよく提供される。僅かなプレイ時間でもちゃんとご褒美があり、心地よくさせてくれるのだ。
さらにちょうどいいことにストーリーはあってないようなものなので、久しぶりに再開しても問題がない。(まあこれはホントに今の状況に合っているだけだが…)
凄すぎる。こ、こんな凄いゲームだったっけ…?
さすが任天堂と思わざるを得ない。 


気軽に楽しめるゲームを探している方、スーパーマリオ オデッセイを選択肢に含めてみてはいかがだろうか。おそらくその時間は最上のものになるに違いない。

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