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老人の価値というのは昔より落ちているのか

最近、老人の価値が落ちているという、とあるネット上の記事を読みました。私としては、「そんなはずはない」と思っています。

なぜ、老人の価値が落ちているはずはない、と思っているのか書いていきます。

高齢になればなるほど、蓄積される知恵がある

これに尽きるかと思います。

条件としては、1つの仕事を専門的に行っていて、大ベテランとなっているケースに限ります。

ベテランの方の作業の動きは、一見ゆっくりでのんびりとしていて、若干スピード感が欠けるようにみえることがあります。それでも、この動きは新人や中堅では真似がしづらいものなのです。おそらく、真似して同じように、同じ作業を行いなさい、と言われたとしてもできないと思います。

それもそのはずで、ベテランの方の動きは、過去の経験からさまざまに発生しうる危険を回避できるようになっているのです。危険を回避したうえで、効率的な作業を行えるようにしているために、作業は確かに進んでいるがゆっくりに見えるのです。

危険予知ができるできないは、自分の今後に大きく関わります。職場内での転倒、無理な体勢で運搬を行うことで起こりうる腰痛など、普段の生活や仕事における危険は意外にも身近です。もしも、転倒をして、その拍子に後頭部を机の角に打ち付けた、としたら致命的なダメージです。
それなら、多少時間がかかろうとも、焦らず急がず行動していった方が遥かに得です。

数秒数分の得をとるよりは、一生の得をとった方が良いに決まっています。

おそらくはそこまでは考えていないのかもしれないですが、経験から得た知恵で自然と最適な行動ができているのは良いことです。それが、作業手順書などで伝承されていくことで、経験が無くとも危険に手を突っ込みづらくできるのです。

とはいえ、行動の意味を把握していなければ、「無駄な動き」として捉えられることもありますが・・・。

老人の価値が落ちているといわれる最大の要因とは

多分、インターネットの普及で悪いところに気づきやすくなったことが大きな要因なのだと思います。

  • 高齢者の多い政治でのやらかし

  • 高齢者の車の運転での事故

  • 我慢のできない高齢者の無茶な行動

この3点が、ネット上で出回りやすく、老人の価値が落ちているように感じるのだと思います。酷い交通事故や話の通じない人というのは全世代に共通しているような気はします。見えるようになっただけです。

敬うべき存在には敬うべき

年上を敬う文化が日本には根強く残っています。

さまざまな経験を積んでいて、なおかつ若者にとっても有益な方は敬うべきです。しかし、敬うべきではない年上がいるのも事実。

別にすべての年上を敬う必要はありません。しかしながら、人間関係を構築するうえで、うまく人と接することは大切です。年上に限らず、相手との適切な距離を把握していけばいいのです。

ケースバイケースってやつですね。

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