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わからないと言える勇気:「最軽量のマネジメント」

最軽量のマネジメント、という本を読んだ。今人気。

基本追っかけ気質のある私は、
最近は元ほぼ日CFO篠田さんの紹介する本を片っ端から読んでいる(笑)

サイボウズは組織の作り方・働き方の自由度の高さで有名な会社。
この本は取締役の山田さんが書かれたが、
以下の社長の青野さんが書かれた本もよく読み返す。

成長を求めて企業買収をしまくったり
バリバリの成果主義(生き残るか辞めるか)で組織を作ったら
社内がギスギスして離職率も28%超えて限界を感じ、
そこから一人一人がその人らしく活躍できる組織を作った。
結果、今は離職率4%で業績も向上した。
その経緯がどちらも書かれています。

最軽量のマネジメント=マネージャーの仕事は多すぎる!
事業のかじ取りもして、コーチング的に社員の話を聞いて、
経費申請もチェックして、、なんで出来るか~!
マネージャーは偉い人=なんでもできる人ではなく
意思決定をするという「役割」であり、
メンバーと一緒になって仕事をしていけばいい、
することを減らしていき「最軽量」でマネジメントしようという
お話でした。

その境地に達するまでの取り組み・失敗の話が具体的で痛い。
ビジョン7箇条作って暗唱させてみたけど手ごたえがなかったとか、、
部署の目標に対する成果報酬にしたら部署ごとでいがみ合うとか、、
その経緯を経て、到達した施策はとても現実に即していて練られていて、
修行を経てきた職人の作る者みたいな感じがします。

印象に残ったところ
 ・マネージャーには「説明責任」、メンバーには「質問責任」がある
 ・チームがおかしい時は情報が「共有されて」いないとき
 ・部下の不満は見えないから怖い 見えるようにすれば怖くなくなる
 ・経営会議は8割公開、誰でも参加できる
 ・上に対する期待値をあげすぎない

清水の舞台から飛び降りる勇気ではなく、
「清水の舞台から飛び降りるのは怖い」という勇気が大事ということ。
マネージャーとか上司になると、なんか信頼を得なきゃとか思って
虚勢を張るというか、強く見せなくてはというのがある気がします。
(そうやって育てられてた気がします。顧客に対しても・)

今は「私もわからないから一緒に考えよう」とか
「そこは答えが出ないけど考え続けよう」とか
そういう宙ぶらりんに耐えて、隠さず、
カッコつけない勇気が大事なのかもしれません。

結構色々公開するの勇気いりますよこれは・・
経営会議の議事録公開とか、いろんな誤解産まないかなとか、経営会議って大した内容話してないよね~と
思われちゃうのではないかとか・・(笑)
見てていいな~と思うものもあるけど、たぶん受け入れる組織の習熟度も必要。
篠田さんもnoteに書かれてましたが、形だけ真似るのではなく、そこに至った経緯や思考を踏まえて自組織に活かしたいと思いました。

本筋からはちょっと離れるけど、なるほどと思ったのは、経費申請の内容を社内にオープンにすれば不正は起こらないという話。
新卒で入社したNTTデータの時から、忙しい課長が20人くらいの下っ端の経費精算見たって妥当性わかりゃしないよな~と思ってました。右から左に承認ボタン押すしかないですもんね。かといってなくすことも難しい。
オープンにしとくと抑止力になるし無駄な作業が減るというのは合理的だな~と思いました。




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