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【皆で備えよう!熱中症対策ガイド】第10回 クーリングシェルターについて

いよいよ8月となりました!厳しい暑さが続いていますが皆さん元気にお過ごしですか?
水分と塩分補給を忘れずに、引き続き熱中症対策を頑張りましょう!

今回は、危険な暑さから避難するための市町村が指定する施設「クーリングシェルター」について紹介します。


クーリングシェルターとは?

クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)とは、暑さから避難できる場所として市町村が指定した施設のことです。行政センターや保健センターといった公共施設だけでなく、薬局などの民間施設をクーリングシェルターとして利用できる場所もあります。

以下のような条件を満たした施設がクーリングシェルターとして登録可能となっています。

  • 冷房施設を有していること

  • 普段から市民が出入り可能な施設であること

  • 椅子などの設置により一定時間休憩ができること

  • 水分補給が可能なスペースがあること

熱中症特別警戒アラートの発表期間中は一般に向けて解放されているので、お住まいの自治体が公開しているクーリングシェルターの場所や開放時間等の情報を確認しておきましょう。

クーリングシェルターは、このマークが目印です。

クーリングシェルター・マーク


クーリングシェルター利用にあたって

クーリングシェルターでは、利用者が冷房の効いた部屋で暑さを一時的にしのぎ休息することができます。

クーリングシェルターとして指定されている場所の中には、ソファで休んだり、給水機で水分補給をすることができる施設もあり、外出時や自宅に冷房機器がない方が自由に利用することができます。

また、熱中症予防のためのチラシやグッズの配布を行っている施設もあり、啓発の場としても活用されています。



神奈川県川崎市の取り組みをご紹介

クーリングシェルターの提供は各自治体によって運用されています。一例として、富士通ゼネラルの本社オフィスがある神奈川県川崎市の取り組みをご紹介します。

川崎市では、2024年7月1日から区役所や図書館などの公共施設を一時的に暑さをしのぐ場所「ちょこ涼(すず)」として運用しています。

熱中症になる前に涼しい場所でのクールダウンを推奨するもので、3割にものぼる外出時の熱中症の予防対策強化の一環として実施されています。
また、熱中症による救急搬送の割合が特に多い高齢者を対象に「熱中症予防リーフレット」を配布したり、こまめな水分補給や適切なエアコン使用などの予防対策の呼びかけも継続的に行っています。

こうした取り組みは地域ごとに行われていますので、お住まいの自治体のホームページ等をチェックしてみてください!

環境省「熱中症予防サイト
川崎市「「かわさきちょこ涼(ちょこすず)」はじめました


熱中症警戒アラートが発表されるような危険な暑さの日には無理をせず、涼しいところでこまめに休憩をすることが大切です。
帰宅中や買い物の途中など、クーリングシェルターを利用して熱中症対策をしましょう。

【皆で備えよう!熱中症対策ガイド】は今回が最終回です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
熱中症に対する正しい知識を身に着け、猛暑を安全に乗り切りましょう!!


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