個人投資家向けIR説明会Q&A~Part1~
こんにちは。
ファイバーゲートIRチームです。
2024年3月13日に実施しました「湘南投資勉強会」個人投資家向けIR説明会の質疑応答を書き起こしいたしました。
長編になりますので、全3パートに分けて公開いたします。
今回は第1パートとなります。
ぜひご覧ください。
■湘南投資勉強会_IR説明会Q&A要旨
Q1:再生可能エネルギー事業の競合他社との差別化ポイントを教えてほしい。
A:洋上風力やバイオマスといった大型の設備投資を要するものは今後も行う予定はない。太陽光発電のうち、家庭用と産業用の空白地帯となっていた発電量10kW~100kWの領域を対象として、家庭用蓄電池を並列に設置することで実現した。
また、自社で建設・運営しているマンションにおいて発電・利用方法について実証実験を行い、自家発電自家消費だけでは足りない電力を系統電力と組み合わせて効率よく運用している点や、低圧一括受電を採用した事で高圧一括受電と比較してコストメリットを出している。各デバイス間の通信は必要になり、設備と通信を大規模物件以外に一体的に提供する企業はない。導入ノウハウ、各事業でのお客様との付き合いを活用したクロスセルでの販売ルートなども弊社の優れているポイントである。
Q2:資料P.21には再生可能エネルギー事業の商談を開始したとの記載があるが、引き合いはあったか。
A:助成金が豊富な東京都に注力し、デベロッパー等と商談を行っている中では面白いサービスとの事で評判も良い。新築物件で導入検討いただいている先も出てきており、順調に進めている。自治体からの引き合いもある。
Q3:上場から2020年6月期まではEBITDAが上期に偏重していたが、2021年6月期以降は下期偏重に変わっているのはなぜか。
A:上期偏重な認識はない。現在、4Qに落ち込んでいた業績が平準化されてきた。ホームユース事業は不動産業界と同様に2Q終わりから3Qにかけて繁忙期になる。既築物件への導入が多かったが、受注納品内訳の40%程度が新築物件となっている。元々、下期に偏っているイメージを持っている。
Q4:貴社業績は下期に偏重する傾向が見て取れるが、中間業績予想を開示してはどうか。
A:中間での目標を重視しすぎると、短期で結果が出るような案件に集中することになってしまう。最近のビジネスユース案件は複雑かつ高度なものが多く、時間がかかるため、中長期的な目線での営業活動も欠かせない。そのため、中間業績予想の導入は検討の必要があると思うが、今すぐに決められるものではない。
Q5:2023年3月期中に発表した中期経営計画では2023年6月期のビジネスユースの売上予想を18.3億円としていたが、半年後の本決算では15.1億円に着地した理由を教えてほしい。
A:先述の通り、ビジネスユースは案件が大型化、高度化していることによって長期化することが多くなっている。それによって期内に受注予定だった納品時期が伸びてしまい、まだ納品できていないものがある。
Q6:2024年6月期は期ズレ分も含めて大きな伸長となると思っていたが、実際は18.6億円の見込みである。2025,26,27年の残り3年間で中期経営計画の75億円の達成は困難に思えるがどう捉えているか。
A:足元で大型案件・パートナーの数は増加しており、ホームユースも200%ほど成長したこともあったため、不可能な数字ではないと考えている。
Q7:最も重視しているKPIは何か。
A:ホームユースは戸数よりも営業利益を気にしている。ビジネスユースは売上、粗利。また、ストック売上の粗利が減価償却費込みの一般管理費を上回っているかどうかは気にしている。上回っている状態であれば、そこから上積みされる粗利は全て営業利益となる。
Q8:ビジネスユースのうち、医療・介護・観光のいずれが想定通りの進捗状況となっていないのか。
A:全体的に、期待通りにはいっていない。コロナにより、観光・飲食・機器販売などは大きな痛手を受けた。その時と比較すれば、大きく伸びている認識でいる。ただ足元では、過去に受注できなかった規模の大規模病院や介護施設、DX化に伴う案件、観光業界の復活によるバス・観光施設は動き出しており、ホテルの改修などがこれから本格化すると考えている。営業のネタ作りを行いながら、パートナー数の拡大を重視する。
Q9:中期経営計画の経常利益43億円という数字には再生可能エネルギー事業も含めているか。また、経常利益43億円の達成見込みはどうか。
A:計画作成時は再生可能エネルギー事業の数字を控えめにしか入れていなかった。経常利益43億円は達成に向けて進めていく。
Q10:株主優待の廃止により配当による還元に一本化したうえで、現状の配当性向は低いと思うが、より配当を上げる予定はないか。
A:本日(3/13)配当方針の変更・配当予想の修正を開示したが、純利益を「株主還元」、「内部留保」、「役職員への還元と成長投資」に3分の1ずつ使う。その結果として、今期は増配となる予定である。これまではFCFがマイナスの状態だったため返済原資から配当を出すわけにもいかない考えだった。前期末から通信事業が黒字化したため実行に踏み切った。
■湘南投資勉強会_株式会社ファイバーゲートIR説明会概要
【開催日】2024年3月13日 20:00~22:00
【登壇者】代表取締役社長 猪又 將哲
【主催者】湘南投資勉強会 kenmo
【動画アーカイブ】
続けてパート2、パート3の投稿も行いますので合わせてご確認ください。
IRに関するご質問やお問い合わせは、下記問い合わせ窓口よりご連絡ください。
今後ともファイバーゲートをどうぞよろしくお願いいたします。
※当ページに記載されている内容は、いくつかの前提に基づいたものであり、将来の計画数値や施策の実現を確約したり保証したりするものではありません。
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