見出し画像

冷凍餃子フライパンチャレンジ エピソード0

皆さま、大変ご無沙汰しております。味の素冷凍食品【公式】Twitter中の人を務めていました初代です(当時の呼び名でTwitterと書かせていただきます)。

中の人を卒業して早3カ月。Twitterに集う皆さま1人1人とお話をする楽しい時間を失った私は、「伝えたいことがあっても、伝える手段がないことの歯がゆさ」を持ち、過ごしてきました。
そんな中、冷凍餃子フライパンチャレンジ公式noteのトップバッターの大役を仰せつかりました!何よりも、皆さまの前でこうしてまたお話ができること、とてもとてもうれしくペンを執らせていただいています。
今振り返ってみても、Twitterを始めた当初から、名前も顔も知らない私を温かく迎えてくださった皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

エゴサからはじまったフライパン集め。その舞台裏

前置きが長くなりましたが・・・ここからは、冷凍餃子フライパンチャレンジのはじまりとその舞台裏について、お話させていただきます。
遡ること2023年5月。いつものようにエゴサをしていると、弊社の冷凍ギョーザの底面がフライパンに張り付いた写真とともに

「油いらないって!!書いてたじゃん!!嘘つき!!」

というツイートが目に留まりました。

そのツイートには、「フライパンが傷んでいないか?」「火加減が強すぎたのでは?」といった示唆から、「油を少し引けばうまく焼ける」といったアドバイスに至るまで、既にたくさんのリプライが付いていました。一方で、投稿主さんの料理スキルに言及する、やや棘のあるリプライも目にしました。

ギョーザがくれる、料理の自信。

弊社のギョーザは、 “誰が調理しても綺麗に焼けること”を目指しています。そして、ギョーザを綺麗に焼けることは、“料理ができること”の自信に繋がると思います。私自身、1人暮らしを始めてすぐの頃、ギョーザに料理の自信をもらい、そこから少しずつ料理を覚えるようになりました。ギョーザを綺麗に焼けることの成功体験は、家庭内の料理シーンでとても重要な役割を果たしていると思うのです。だから、もしこの投稿主さんがこのツイートで、料理に苦手意識を持ってしまったり、嫌いになってしまったのだとしたら、少しでもそれを取り除きたい。“使い古したフライパン”では、料理スキルに関わらず失敗する確率は高いものです。だから、今回のギョーザのフライパンの張り付きは「フライパンのせいなので、気にしないで」と言えればよいと考えました。

弊社のお客様相談室にも、「綺麗に焼けない」というお声が寄せられることがありました。その際には、焼き方や火加減などを確認し、それでもなお綺麗に焼けない場合には“フライパンの状態"も踏まえ、少量の油をひいていただく調理方法をご案内しています。商品の冷凍状態、火加減、時間など様々な要因を固定した状況で実験してみなければ、本当に“フライパン”に起因しているのかは明言することはできません。お電話やお手紙でのやり取りだけでは得られる情報にも限界がありました。

そこで、今回は研究開発のメンバーに連絡を取り、「フライパンの劣化の可能性」という仮説から、「投稿主さんのフライパンの実物をみて検証してみよう」という話に至りました。相談を持ち掛けたときは、正直、「迷惑がられるかな…」と不安もありましたが、研究開発のメンバーからは「『ギョーザが張り付く=フライパンの買い替えどき』と言えると面白い」「ご家庭で実際に使われているフライパンを研究材料にできると、今までとは違った視点で色々とわかることがあるかもしれない」という発言が飛び出し、同じ会社の仲間として、その研究魂には頭が下がる思いでした。

こうしてフライパンのご提供を申し出ることになったのですが、私の申し出により、さらに投稿主さんのツイートがバズってしまい、多くの目に触れることで、最終的にアカウントを閉じてしまう事態になってしまいました。フライパンをご提供いただく際のDMでのやり取りも、とても丁寧な方で、今でもその時のことを考えずにいられません。この場を借りてお詫びをさせてください。申し訳ございませんでした。

お客様と一緒にできる、より良い商品開発

その後、(私にとっては)予想外なことが起きました。「同様にギョーザが張り付いたのでフライパンを提供したい」という声を複数いただいたのです。そして、二言目には必ず「より良い商品開発に活かしてもらいたい」と書かれていました。お恥ずかしながら、このとき初めて、お客様からの“多くの期待”をお寄せいただいていることに気づきました。

先ほど、“「フライパンのせいなので、気にしないで」と言えればよい”と書きましたが、フライパンのせいにすらせずに、私たちの「ギョーザ」がもっと寄り添えないか。私たちが “大きな台所“でつくった「ギョーザ」を、全ての人があらゆるフライパンで綺麗に焼けるようにできれば、もっと多くの人に「感動」で「笑顔」を届けられるのではないか。…と思いを巡らせるようになりました。

バァァァン

皆さまからのいただいたご期待から“すべての人があらゆるフライパンで綺麗に焼けるギョーザ”という壮大なチャレンジが生まれました。

そこから「過去、お客様相談室に“うまく焼けない”といったお問い合わせがどのくらい来ているのか」「どういう理由からうまく焼けないことがあるのか」「現状行っている調理テスト・検証はどんな内容か」等・・・研究開発のメンバーにも協力をいただきながら情報を整理し、模索していきました。研究開発のメンバーは自主的にギョーザのテスト調理・検証を重ねてくれ、“より綺麗に焼ける”ようにするための可能性も出てきました。そして、「ご家庭で実際に使われているフライパンを見れば、もっとわかることがあるかもしれない」と。
(研究開発メンバーから見た物語は、次回以降、このnoteに書いてもらうと思うので、またの機会に)

そこで、改めての検証結果の報告とともに、フライパンをご提供いただこうと、Twitterで呼びかけるに至ります。

段ボールの山とファンレター

投稿はあれよあれよと拡散され、週末を跨いだ月曜日には、段ボールの山が・・・。
配送業者の皆さまを始め、弊社本社と同じビルに入居する企業さん、管理会社さんには大変なご迷惑をお掛けしました。
予期せぬ量に、初日の開封作業も夜までかかり、お問い合わせの対応の遅れから、ご不安な思いをさせてしまった方、改めて申し訳ございませんでした。


部のメンバーで1つ1つ、手作業で開封していると、さらに驚くことが待っていました。たくさんの方々が、お手紙を同封してくださっていたのです。「味の素さんのギョーザが大好きです」「益々おいしく商品を改良してくれることに期待しています」「たゆまぬ努力を重ねてくれてありがとうございます」といった温かい内容のお手紙ばかりで、開封作業中に見つけたお手紙を誰かが読み上げると、長時間の作業疲れも不思議と吹っ飛んでいきました。ファンレターが1日であんなに届くことも未だかつてなかったんじゃないかと思います。

皆さまにもぜひご紹介したく、現在ご本人様の許諾をとっておりますので、お待ちください。(手紙を送ってくださった方へ。弊社からご連絡をさせていただくことがあるかもしれません。その際は、ご面倒をおかけいたしますが、もし差し支えなければ公開の許諾を頂戴できますと幸いです)


合言葉は「永久改良」 物語は始まったばかり

こうして届いたフライパンの数は、3,520個。
もっと簡単に、もっと失敗なく、もっと綺麗に焼け、もっとおいしいギョーザを。
そして、そのギョーザを通して、1人でも多くの方に「感動」で「笑顔」をお届けしたい。
この想いを胸に、皆さまの期待を力に変えて、これからも永久改良に取り組んでまいります。

冷凍餃子フライパンチャレンジ、私たちの挑戦はここからから始まります。

https://www.ffa.ajinomoto.com/enjoy/frypan


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?