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春隣白味噌汁のうまきかな

こんばんわ、唐崎夜雨です。
まずはクボマン先生こと久保田万太郎の一句。

春隣白味噌汁のうまきかな

唐崎夜前は東京生まれの東京育ちですが、父が京都産なので、お正月のお雑煮は白味噌でした。それに入るのは、丸餅、大根、人参、里芋だったかな。

祝大根や京人参というわけではありませんでした。そこへふりかけた鰹節が踊る。しばらく頂いていないので詳しくは忘れました。

お正月以外は白味噌の汁はいただかないので、唐崎夜雨にとって白味噌の汁はお正月、つまり冬のイメージ。
この句のように「春隣」、つまりまだ冬にいただく白味噌汁はこっくりとした味わいで美味しいだろうなと想像できる。

ちなみに子供の頃、白味噌は京都の親戚から年末になると送られてきたのだと思う。お雑煮であまると、正月明けてから白味噌仕立てのカキ鍋が定番でした。

さて、唐崎夜雨は東京生まれの東京育ちと申しましたが、10数年前にワケあって両親が京都へ移住。もともと父は京都産なので、故郷へ帰った格好です。

当時、親元を離れて都内にひとり暮らしをしておりました。実家には地下鉄で簡単に行ける距離。御用があれば、ひょいと行けた。大した用事がなくてもふらっと行けた。

ところが両親の京都移住により、ひょいと、ふらっと、というわけにはいかなくなってしまった。日帰りで行く気はないので会社に連休を申請しなければならんし、何百円の地下鉄で済んだものが往復3万円近い新幹線にはやがわりという次第。

7,8年前に唐崎夜雨は世を忍ぶ仮の姿としてサービス業に転職したので、盆暮れ人さまがお休みの時は、なかなか休めない。というわけで白味噌のお雑煮も随分とご無沙汰になってしまいました。

一度郷愁にかられて白味噌のお雑煮を作ってみたことがありますが、芳しくなかったな。二度と挑戦していませんもの。

さて時期遅れのお正月の話、と思いきや旧正月ですね。

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