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職場の先輩の寵愛を受けた話(#1 あらすじ&どんくさいこと)

【あらすじ】

ちょう‐あい【寵愛】
特別に大切にして愛すること。
「—を受ける」「王妃を—する」

デジタル大辞林

これは前の職場でのお話。
ショッピングセンター管理の会社に新卒で入り、
配属された部署には上司が1人と先輩方。
先輩のひとりが桜ノ宮さん。

OJT担当は別の先輩でしたが、シフト制のため、
自然と部署内の先輩みんなに教えを乞う形でした。

桜ノ宮さんは歴で言うとお局。誰の仕事もよくわかっている。
一方でその性格(フットワークの軽さと、いい意味での適当さ)で
周りから頼られるお兄さんキャラを確立している稀有な人。

そんな先輩の働き方や知識量に尊敬しかなく、
ついて回るうちに
桜ノ宮さんに気に入られてしまったという話。

【#1】

新入社員の看板を掲げている間は、
先輩について回る、
文字通り一緒に歩き回ることも立派な仕事。

ある日、桜ノ宮さんと一緒に歩いていたときのこと。

バックヤードの階段に躓きました。
さらに、
何もないところで床に引っかかりました。

横を歩いていた桜ノ宮さんに都度笑われます。
一応しっかりして見られがちなので自分へのイラつきと笑われたことにむっとしてしまう。

しかし、そのあと
「靴、慣れてないの?新しい?」と問われました。 
その日の靴は確かにおろしてからまだ数回しか履いておらず、
桜ノ宮さんと出会うのは初めて。

こんなところにも気づかれているんだ…とその観察眼に驚いた日。

後々、新しい靴のせいではなくて、
どんくさいだけだとバレたのですが。

【#2】

【#3】



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